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登録日:2021/03/29 (月) 00 43 00 更新日:2024/04/26 Fri 12 44 36 所要時間:約 25 分で読めます ▽タグ一覧 Linked Horizon Nintendo Switch RPG Revo Steam Switch アスタリスク クリスタル ゲーム ジョブシステム スクウェア・エニックス ブレイブリーデフォルト 浅野チーム関連作品 生島直樹 新たな4人は、新たな世界へ―― 『ブレイブリーデフォルトII』(以下BDII)とは、スクウェア・エニックスより2021年2月26日に発売されたNintendo Switch用RPGである。 同年9月3日よりSteam版も配信開始。 概要 大ヒットした『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー』(以下BDFF)の続編として満を持して発売された『ブレイブリーセカンド エンドレイヤー』(以下BSEL)であるが、その内容はファンの期待に沿うものではなかった。 (そのセカンドでの反省を活かしたタイトルの一つが『オクトパストラベラー』である) ブレイブリーシリーズの今後の展開は正直厳しい…となっていたところで、ソーシャルゲーム『ブレイブリーデフォルト フェアリーズエフェクト』(以下BDFE)がヒット。 それによりブレイブリーの新作が出せるのではないか、と思われプロジェクトがスタートした。 今回は初心に帰って、初めてブレイブリーシリーズに触れるユーザーにも100%楽しんでもらうために、登場人物や世界観が一新されている。 完全新作かつ、シリーズの知識がゼロであっても遊べるタイトルであるとストレートに伝えるために、わかりやすくナンバリングにして『II』と命名された。 そのため、今作に前作のキャラクターは登場しない。クリスタル、アスタリスク、妖精など共通する用語は多数あるが全く別の世界観の物語である。 (例えるなら『BDFF』が『FF10』で『BSEL』が『FF10-2』なら『BDII』が『FF12』であろうか) なお、今回はサブタイトルはつかず、タイトルに関するギミックはない。 これは今のご時世だと早目のネタバレが避けられないからというのと、単純にネタを考えるのが苦しくなってきたからとされる。 楽曲は『BDFF』同様、全曲をRevo氏が担当。曲数もBDFFよりかなり増えている。 シナリオはクリーク・アンド・リバーの長井知佳と『オクトパストラベラー』も担当したTRPG制作会社F.E.A.R.の久保田悠羅が担当。 ゲストイラストレーターは招かず、ジョブ・キャラクターデザインはオクトラの生島直樹氏が全て手掛けている。 (なので勿論アスタリスク所持者のデザインも全キャラ生島氏が行っているのだが、各章ごとに1週間で登場する所持者(3~5人)をデザインするという過酷なスケジュールだったらしい) 生島氏曰くアスタリスク所持者とジョブのデザインは特徴を捉えた派手で華やかな衣装にし、一方で統一感のあるデザインを意識したとのこと。 CEROは15歳以上対象の『C』。 前作と違い主人公達が直接人間を殺めてしまうということは無いのだが、それでも残酷なシーンが多々存在し、人形劇のような可愛らしいグラフィックとは裏腹に(モブも含めて)ありとあらゆる方法でバンバン人が死ぬ。 シナリオ上で殺人を行った描写のあるキャラ、又はあるであろうと推測されるキャラは勿論のこと、後に改心して罪を償おうとするキャラも漏れなく死んでしまうのだが…その容赦の無さもこの作品らしさなのかもしれない。 ブレイブ&デフォルトの駆け引きや多彩なジョブ、絵の上を歩くようなグラフィックの質感などのブレイブリーらしさは健在で、前作未経験者もすんなり楽しめるであろう。 ストーリー 船乗りの青年セスは乗っていた船が高波に攫われて遭難し、浜辺に漂着したところを今は亡きミューザ国の王女グローリアと、その忠臣スローンに助けられる。 しかし、宿屋で見た地図にはセスの記憶にない大陸が描かれていた。 再び浜辺に出たセスは、そこで怪物に襲われていた老人を助けようとした際に、ジョブを司るアイテム「アスタリスク」を求めて旅をしているという学者エルヴィスと、彼に雇われている女性の傭兵アデルと知り合う。 グローリアによると、ミューザ国の王家は「ヤミノヒトミ」と呼ばれる災厄を封じるための4つのクリスタルを代々守り続けてきたという。 しかし火・水・土の3つのクリスタルが何者かによって奪われ、大陸の各地には災厄の兆候と思われる異変が起きている。クリスタルを元の聖廟に収めなければ、ヤミノヒトミが蘇るのも時間の問題だ。 そこでグローリアは、奪われたクリスタルを取り戻す旅に出る決意をする。 スローンからグローリアに協力してほしいと依頼された3人は、それぞれの理由から快諾。 運命に導かれ出会った4人を待つものとは―― 舞台 物語の舞台は、5つの国を擁するエクシラント大陸。 5つの国家を擁するこの大陸には気候も、思想さえも異なるさまざまな国が存在する。 ◆春風の国 ハルシオニア エクシラントの南西部に位置し、勇将として知られるプラシド王の治める、豊かな自然に恵まれた風光明媚な国。 400年ほど前に北方のミューザ国から独立した。 山海の珍味を目当てに訪れる者も多い。 ◆渇水の国 サヴァロン 200年前の王朝による伐採と戦乱によって砂漠化してしまった国で、荒涼とした砂漠のオアシスとしても知られている。 豊富な地下水脈を掘り当てたが、その影響で町が水没し始めている。 豪華絢爛な遊技場がある事でも知られている。 ◆魔法の国 ウィズワルド 50年ほど前、エマ・オディリアを中心とした魔法使いたちが興した国。 政府機関も兼ねる魔導研究所では魔法使いたちが研鑽に勤しんでいたが、現在は植物が溢れ、町は混乱している。 ◆深雪の国 ライムダール 1000年ほど前にドラゴンに救われた伝説を持つ、最高司祭ドモヴォイが率いる雪と氷に包まれた宗教国家。 ライムダールの人々は非常に敬虔で、国を救ったドラゴンを神竜として信仰するライムダール正教が国教となっている。 ◆軍国 ホログラード 300年前、1人の英雄が不毛な荒れ地に暮らしていた多くの部族をまとめ上げた。 それがホログラードの始まりである。 近隣の国を次々と併呑しており、他の国々は警戒を強めている。 登場人物 前作までは少年少女の物語であったが、本作では登場人物の年齢が全体的に上がり、青年の物語となっている。 これはユーザー側が高齢化してきた現在において、自分の分身としてキャラクターを操作する際に、感情移入し易くする意図があるとのこと。 ◎キャラクター日本語名・(英語名)・(担当声優名) パーティメンバー ●セス(Seth)(CV 武内駿輔) 本作の主人公。21歳。 嵐に巻き込まれエクシラント大陸に漂着した船乗りの青年で、風のクリスタルの啓示を受けた光の戦士。 船乗りという職業上、仲間達よりも旅慣れている模様。 自分の意志を積極的に発言するタイプではないが、無自覚に相手を口説くような発言をする場面も。 フルボイスのゲームであるが、名前変更可能(ゲーム開始時に一度決定すると途中変更不可なので注意)。 そのため新入りガード君みたく声付きで名前を呼んでもらえない…。 ●グローリア・ノイ・ミューザ(Gloria Neu Musa)(CV 嶋村侑) 本作のヒロイン。3年前に滅ぼされたミューザの王女にして数少ない生き残り。 水のクリスタルの啓示を受けた光の戦士。20歳。 気高く他人への思いやりも欠かさない、非常に王女らしい性格であるが、生真面目で融通が利かない部分もある。 また、王女らしく芸術も嗜んでおり、見事な絵画を披露したこともある。 ただし幽霊は苦手で怪談には弱い。 ミューザ王家には代々「ヤミノヒトミ」を封じる使命があり、祖父グウェンダルも光の戦士として戦っていたが…。 ●エルヴィス・ラズロウ(Elvis Lesley)CV (井上和彦) 魔法の国ウィズワルドの学者で、土のクリスタルの啓示を受けた光の戦士。 35歳。黒魔道士のアスタリスク所持者でもある。 酒や賭け事を好む豪放な性格で、口癖は「細かいことだ。気にするな」。 師匠であるエマから一冊の魔道書を受け継いでおり、それを解読するためにアスタリスクを求め旅をしている。 ●アデル・アイン(Adelle Ein)CV (ゆかな) 傭兵を自称する女性で、火のクリスタルの啓示を受けた光の戦士。 明るく気さくな性格で、エルヴィス共々ムードメーカー的な役割。 エルヴィスに雇われているが、彼女自身の目的は行方不明の姉を探し出すことである。 実は誰にも知られていない大きな秘密があり、中盤にて明かされることとなる。 アスタリスク所持者 今作のアスタリスク所持者は倒されると(一部を除いて)すっぴん姿に変身する。 アスタリスクはその強力さから持ち主の性格を豹変(洗脳?)させることもあり、取り上げることで改心する者も多い。 ●ダグ・ランページ(Dag Rampage)(CV 諏訪部順一) ヴァンガードのアスタリスク所持者。乱暴で粗雑だが、思い込んだら一直線の熱き心を持つ。 セレネに惚れており、彼女に頭が上がらない。 すっぴん時の服装の背中の部分には鶏が描かれているが、これはダグのリーゼント=鶏の鶏冠をイメージしているとのこと。 1章での言動はアスタリスクの影響? ●セレネ・ノエティック(Selene Noetic)(CV 黒沢ともよ) 白魔道士のアスタリスク所持者。27歳。 冷静かつ腕の立つ傭兵で、何かと暴走しがちなダグの手綱を上手く握りながら各地を回っている。 人助けもしているので根っからの悪人ではないらしい。 ●オルフェ・ドラゴーディア(Orpheus Tragoidia)(CV 飛田展男) 吟遊詩人のアスタリスク所持者。バーナードに雇われた詩人。 かつてはミューザの宮廷詩人を務めていたが、国費を無断かつ私用で使い込んだことが原因で国外追放の処分を受けている。 悲劇を好み、人を小馬鹿にしたような言動が多い。 その一方、物語が進むにつれどこか憎めない一面も見せる。 名前の由来は星の名前から。 ●ニハル(Anihal)(CV 藤井ゆきよ) 魔獣使いのアスタリスク所持者。21歳。魔物と心を通わせる物静かな女性。 流れの曲芸団の一員だったが、魔物に襲われて天涯孤独だったところをバーナードに助けられた。 バーナードが抱く野心に薄々気付いていながらも、彼に捨てられることを恐れ言いなりになるしかできないでいた。 名前の由来は星の名前から。 ●シャウラ・クラレンス(Shirley Clarence)(CV 皆川純子) ギャンブラーのアスタリスク所持者。まさかの25歳。 バーナードとの賭けに勝ったことがきっかけでアスタリスクを手に入れ、遊技場のディーラーとしてホールを任せられることになった。 色気のあるトークで客あしらいも良く人気を博しているが、一方でその美貌で誘惑した男性達から有り金全てを巻き上げ、自分の手駒にしている。 貴族の出身だが、幼い頃に父親が詐欺によって大金を失ったことで家庭が没落した経験から「信じられるのは金のみ」という価値観を持つようになった。 名前の由来は星の名前から。 バーナードの配下・協力者といっていい存在だが彼女と戦えるのは1章クリア後である。 ●バーナード・アルファルド(Bernard Alfard)(CV 黒田崇矢) ヤクザ シーフのアスタリスク所持者。 サヴァロンに一代の遊技場を築き、盗賊から同国の評議会に参加するまでになった人物。 地下水脈を掘り当て、サヴァロンに大量の水をもたらしたのも彼である…と公には伝えられているが…。 ニハルのサブイベントでは彼の優しい一面も見ることができる。名前の由来は星の名前から。 ミューザを襲撃したメンバーの一人。その際に魔物使いのアスタリスクを手に入れていたホログラード兵からアスタリスクを奪った ●ロディ・グレナデン(Roddy McGranate)(CV 松本保典) 赤魔道士のアスタリスク所持者。35歳。エルヴィスの兄弟子。 ウィズワルドの長も兼任する魔導研究所の所長であり、その面倒見の良さから民からも慕われている。 しかしそれと同時に少々無茶をすることも多く、ウィズワルドの民達や妻であるリリーに度々心配されている。 事故で娘のアモナを失って以来、何かの研究に没頭している。 ●リリー・グレナデン(Lily McGranate)(CV ならはしみき) 狩人のアスタリスク所持者。ロディの妻。34歳。 2章では声優さんの演技もあって中々に強烈な印象を受ける。 気立てがよく陰からロディを支える良妻賢母。 だが娘を失って以来、ロディと別れて町の近くの森に引き籠っている。彼女はそこで亡くなった娘と共に暮らしているというが…? 元々弓は握った事すらなかったが、アスタリスクを手にしてから扱えるようになった。 ●ガラハード・ケリー(Galahad Kelly)(CV 安元洋貴) シールドマスターのアスタリスク所持者。魔導研究所の守衛。 ライムダールの出身だが両親を亡くし、唯一の肉親である妹と離れ、ウィズワルドにいる遠い親戚の元へ預けられた。 エルヴィスやグレナデン夫妻とも旧知の仲。 アモナの頼みで研究所を案内中に爆発事故が発生し、目の前で彼女を救えなかったことで自責の念に駆られる。 真面目で愛想が無く(エルヴィス談)、エルヴィスは彼の笑った所も泣いた所も見たことが無かった。 離れて暮らす妹を大切に想っており、いきなり会って驚いた顔を見る為ノンアポでライムダール大聖堂へ足を運ぶが……。 彼のサブクエストの発生するタイミングと内容はある意味残酷すぎて強烈なインパクトを残した。ガラハードが一体何をしたと言うんだ。 一応上限解放の際に幸せになっている…かもしれない。 ●グラン・ブース(Glenn Booth)(CV 堀総士郎) 薬師のアスタリスク所持者。ライムダール近くにあるノルエンデエンデルノ村の村長。 妻を失った悲しみに耐え切れず夢の中で妻と再会しようと薬で眠り続けている双子の弟のグリンを助けるため、月夜草を手に入れようとしていたが…。 ちなみに彼との邂逅はサブイベントであり、無視しても本編を進めることはできる。 超威力の悪疫処方。メ ガ フ ェ ニ ッ ク ス。 ●マルファ・ランサー(Martha Lancer)(CV 遠藤綾) 竜騎士のアスタリスク所持者。28歳。 ライムダール正教が崇める神竜を祀る「竜洞」の守護者の家系に生まれ、父の跡を継いだ。 普段は竜洞を離れることはあまり無いが、正教や審問所から呼び出しがあれば赴くこともある。 アデルとは旧知の仲で、グラディスとは親同士が友人で幼い頃から家族ぐるみの付き合い。 争いは好まないが、力試しと鍛練のための手合わせには積極的に臨む。 おっとりとした優し気な雰囲気の女性だが、押しは強く、酒好きな一面も…? ●グラディス・ケリー(Gladys Kelly)(CV 斎賀みつき) ソードマスターのアスタリスク所持者。ライムダール正教の処刑人修道士。 司祭であった両親を妖精に殺されたと信じ、復讐の為に審問官であるヘリオの補佐として共に妖精(の嫌疑をかけられた人間)を処刑しているオレっ娘。 病的なまでの実直さと素直すぎる性格によりヘリオの言うことを全て信じ込み命令に従っていた。 男らしい容姿と声と言葉遣いで途中まで男性だと思っていたプレイヤーが沢山いた模様。 マルファとは幼い頃から親交があり、「姉貴」と呼んで慕っている。マルファ曰く元は優しい性格だったという。 名前の由来は使用武器、服装から推測するにグラディウス(剣)かグラディエーター(剣闘士)が由来か。 今作最も攻撃の手数が多いキャラであり、常識外れの6連攻撃に驚愕した人も多いのではないだろうか。 姓名から察しが付くかもしれないが、ガラハードとは兄妹。体格の良さと生真面目さがそっくりである ●ヘリオ(Helio)(CV 落合福嗣) 導師のアスタリスク所持者。 物腰の柔らかい印象とは裏腹に、実際は独りよがりな野心家。 ライムダール正教の最高司祭のドモヴォイに認められ異端審問官となった。 グラディスを引き連れて妖精狩りを行っているが、そのやり方は余りにも酷く、町の人間や旅人は二人に声を掛けられた時点で" 神判 "という名の処刑に掛けられることが確定したようなものである。 ライムダールでの妖精狩りは彼の提言によって数10年前に始まったらしい。 上司と部下、そして国民達を思うがままに扱い、導師として彼が人々を導いた先にあるものは……。 名前の由来はギリシャ神話に登場する太陽神(ヘリオス)、使用武器(サンシャインロッド)から『太陽』が由来か。 その正体はホログラードの軍人にしてミューザを襲撃したメンバーの一人。ライムダールを崩壊させるためにわざと愚策ともいうべき妖精狩りを推奨して要人を殺していった。またガラハードとグラディスの両親を殺した張本人でもあり、その真実を知るのはヘリオと瀕死のグラディスだけだったが… ちなみに今作の黒幕の一人といっていい人間を闇落ちさせたのも彼の妖精狩りが原因であり、あらゆる意味で元凶といえる存在。ただあくまで目的は自国のためであるため後述の私欲だけで国を崩壊させかねなかったクズよりはまだマシとはいえなくもない。 ●ドモヴォイ(Domenic)(CV 中博史) オラクルのアスタリスク所持者。 嫉妬と我欲にまみれたライムダール正教の最高司祭。 神竜の声を聞き民へ届ける唯一の存在であり、ライムダールでは彼の言葉は絶対である。 50年以上最高司祭を務めており、神竜への信仰心はとても厚く、一方で人々からの信仰も厚い。 神竜の神託が聞こえるふりをし、民衆を欺き続けた。 過去にあったことが原因で妖精に嫉妬と深い恨みがあり、ヘリオが提言した神判を許可した。 ●マドック・ロンズデイル(Maddock Lonsdale)(CV 牛山茂) ジャッジメントのアスタリスク所持者。 ホログラードの将軍で、スローンのかつての傭兵仲間。 実直な武人でアダマスの唱える覇道に疑問を抱きながらも、先代の王との約束を果たすべく忠誠を誓う。 ●モーラ(Marla)(CV 青木瑠璃子) ファントムのアスタリスク所持者。 性別や年齢を偽るほどの変幻自在の変装術を使いこなす女性。 悲惨な境遇の中で拾ってもらった恩義に報いるべく、アダマスのためにすべてを捨てる覚悟で仕えている。 ●ヴィジヌ・アイザック(Vigintio Isaac)(CV 西村太佑) 魔人のアスタリスク所持者。 死の魔法を極めたと豪語する魔法使いで自らをハイアンデッド化させている。 かつてエマとの勝負に敗れて以来、それを恨みに思っている。 禁忌の魔法に手を染めたのも彼女に対する劣等感が故。 現在はアダマスの傘下に加わり、魔法の研究を進めている。 ●アダマス・ホログラード(Adam Holograd)(CV 小山力也) 魔剣士のアスタリスク所持者。 「軍王」と呼ばれるホログラードの国の長でもある。 強者による支配こそ真の平和と信じ、武力をもって大陸全土の統一へ乗り出す。 序章にて負けイベントとして戦うことになるが、実は強くてニューゲームなどで倒せる。 リリース時期の近いオクトラのスマホ版『大陸の覇者』にも小山力也ボイスの悪役が登場しており、比較されることも多い。 その他の登場人物 ●スローン(Sloan)(CV 田中秀幸) 風のクリスタルに選ばれた先代の光の戦士の一人。 ミューザ滅亡の際グローリアと共に逃げ延びた。現在は彼女の忠臣を務めている。 ●船貸し婆さん(CV 大原さやか) セスが出会ったお婆さん。海を探索するための船を貸してくれる。 何故か行く先々で先回りして船を用意しているという得体の知れなさがあるが…。 その正体は光の戦士である妖精王アイリーン。人々の記憶から忘れ去られていたが、次代の光の戦士たちが自身にたどり着くことを信じて船貸しの仕事を行っていた。ラストダンジョンに行くためには彼女の力が必要となる。 ●コワード・オルテン(Horten)(CV:チョー) ハルシオニアの宰相。 ミューザが滅んだ際に逃げ延びて来たグローリアを何かと邪魔者扱いしており、彼女に縁談を勧める。 ●カストル・マイヤ(Castor Maya)(CV 日野聡) サヴァロンの第一王子。国の水不足、そして水害を解決するために苦心している。 また、国民や民の幸せよりも儲けや保身を優先する豪商や評議員らに国を牛耳られている現状も憂いている。 ●エマ・オディリア(Emma Odilia)(CV 勝生真沙子) 土のクリスタルに選ばれた先代の光の戦士の一人かつ黒魔道士のアスタリスク所持者。 ウィズワルドを興した高名な魔法使いで、エルヴィスの師匠でもある。 相当の高齢のはずなのだが見た目はそうとは思えない。正確な年齢はエルヴィスも知らず、彼女に歳を尋ねた時には諌められていた。 物語開始の数ヶ月前に亡くなったとのこと。 ●ゴアメル(Gwilym)(CV 東地宏樹) トカゲに似た小動物。人の言葉を話し、自分は神竜の子供だと言い張っている。 ●エドゥナ(Edna)(CV 能登麻美子) アダマスに仕える謎の女性。フードで顔を隠しており、その素顔はうかがい知れない。 味方であるモーラやロンズデイルからも女狐と忌み嫌われており、ヴィジヌも彼女の真意を訝しんでいた。 果たして彼女の目的とは…? 【以下ネタバレとなるアスタリスク所持者】 ●コワード・オルテン(CV チョー) モンクのアスタリスク所持者。 春風の国ハルシオニアの宰相であったが、その正体はホログラートの間者。 ハルシオニアの王の座を与えるという見返りの下、アダマスの侵略行為に力を貸す。任務のためダグとセレネを雇いグローリアから風のクリスタルを奪おうとしたが失敗。 そのため最終的には彼自身がグローリア一行に戦いを挑む。 卑怯な策を使う典型的な政治家かと思いきや潔く単騎で戦いに来たそのギャップに驚いたプレイヤーは多い。 ストーリーをある程度進めるとハルシオニアの宿屋で彼の手記を読むことが出来、アスタリスクの力を試そうとして兄を殺してしまった結果、事故に見せかけてそれを隠蔽したことが語られている。 B Dでの彼のカードはかなり強力なので一部の人にとっては本編よりカードでの印象が強いかもしれない。 ●カストル・マイヤ(CV 日野聡) ベルセルクのアスタリスク所持者。 物語の途中までは少々お高く止まった苦労人といった感じであったが、バーナードが窮地に陥ったのをきっかけに本性を表す。 本性は気性が荒い独裁者であり、(感情的になったとはいえ)意見が食い違った先代国王の父を殺したり、弟のポール王子を幽閉したりしていた。 更に水のクリスタルを独占していたバーナードを謀殺した他、いずれは評議員の面々も始末しようと考えていた。 最期は父に襲いかかった際半壊させた手すりが追い詰められた際に崩壊し、転落死した。 その名前と劇中での所業から一部ではカス王子とも呼ばれているとか。 ただし、国や民を想う気持ちもまた本物である。 名前の由来は星の名前から。 ●フォリィ・モリス(Folie Morris)(CV 花守ゆみり) ピクトマンサーのアスタリスク所持者であり、土のクリスタルも所有していた。見た目は幼く見えるが25歳。一言で言い表すと狂気の芸術家といっていい存在で、自分が絵を描くためであれば人殺しさえも辞さない。 裕福な家に生まれたものの両親に愛されず、大好きな絵も誰にも認めてもらえなかったことが彼女の人格を更に歪めた。 しかしそんなことでは到底同情できないレベルで極めて悪辣かつ自分勝手で、自分の芸術のためだけに国を崩壊させ、大量殺人を行った。あのエアリーにすら負けず劣らずのクズ。 実は2章の進行度によってウィズワルドのあらゆる場所で絵を描いている彼女が見られる(ただし話しかける事はできない)ミューザを襲撃したメンバーの一人。 ●スローン(CV 田中秀幸) 「元」ブレイブのアスタリスク所持者。 風のクリスタルに選ばれた先代の光の戦士の一人。 50年前にはブレイブのアスタリスク所持者として戦っていたが、ヤミノヒトミとの決戦の最中にアスタリスクが破壊され二つに分かれてしまい、ブレイブの力を失う。 本編では序章でアダマスを食い止めるために死亡したが、最終盤では自身の墓前で思念体として再び登場。 ブレイブである全盛期の若き姿となり、グローリア達に最後の試練を与える。 【ラスボスのネタバレ】 ●ヤミノヒトミ 本ゲームのラスボス。クリスタルが代々封印している災厄。 ミューザ王家の者が200年に一度命を捧げることで代々封印を維持していた。 しかし本編の少し前、エドゥナが復活を目論み接触。逆に操ってアスタリスクを世界にばら撒き クリスタルの力を開放、封印が弱まってしまう。 対峙する時に出てくる体は本体ではなく虚像のようなものであり、 魔導書のヤミノヒトミの記録と本体は大陸の外海(次元の彼方)にある、 という二重の秘密を破らなければ不滅で倒すことができない。 その原型となっているのは1000年前のミューザ王の妹「イナンナ」で、 妖精の郷でアスタリスクを作ったのも彼女。 貪欲な知識欲を持った彼女は「司書」のアスタリスクを魔導書に変え、禁断の知識と不滅の命を手に入れヤミノヒトミと化した。 ちなみにパッケージに描かれている魔導書を持った人物はグローリアではなくイナンナ。 わかりにくいがよく見ると瞳の色がグローリア(赤茶)と違う。 PT4人で描かれている短剣を持った方はグローリアである。 登場ジョブ オクトラに登場するジョブは踊子や学者など、その世界観や風土に根付いた人々を意識したデザインだったが、 今作ではアスタリスクの力で変身するため「変わり映え」を重視してデザインの幅が広がっている。 ジョブ特性は当初は特性1しかないが、LV12になると特性2が開放される。 また、当初はジョブレベルの上限は12であるが、終盤にある条件を満たすことで15まで拡張される。 ■すっぴん ありのままの姿に大器を宿す 毎度お馴染みの初期状態。ステータスはオールB、装備適正は盾以外Cと無難且つ超バランス型。 まずは「JPアップ」を覚えるために序盤の内にこの職をある程度鍛えておきたい。 (JPアップはアイテムのJP玉にも効果があるため、早期に覚えておくと効率が良い) しかし無職と侮るなかれ、特性2の「たいきばんせい」(マスターしたジョブの数に応じて能力上昇)によって終盤になればアタッカーとして活躍可能。最終的には強力すぎるほどにステータスが上がる。 「たいあたり」はBP消費技だが、相手の行動を遅らせつつ重量依存の攻撃を行うことができる。今作はBP消費を節約できるサポートアビリティが多く存在するので、その気になればハメを行うことも。 ■黒魔道士 火・水・雷の魔法攻撃で敵を討つ 最初に入手することになるジョブ。 多様な属性攻撃ができ序盤は便利なものの、MPの消費が激しくすぐにMPが枯渇しがち。物理優遇気味な今作ではやや不遇な存在。 とはいえアビリティ「ポイズン」は決まれば強力であり、「アスピル攻撃」(通常攻撃時にMP回復)はどんなジョブでも役に立つ。 ■白魔道士 味方を回復できるパーティの生命線 今作ではエアロ系が使えず、完全な回復・サポート特化。導師とうまくアビリティを使い分け、他はサブジョブで補おう。 「レイズ」や「ケアルガ」等序盤から終盤まで活躍し、ボス戦になるべく入れておきたいジョブ。 特性2の「回復魔法全体化」を習得するとエスナやアレイズも全体化できるように。 ■ヴァンガード 敵の注意を引きつけ攻撃を一身に受ける ヴァンガード(vanguard)とは、「前衛、先駆け」といった意味。 ナイトを攻撃的にしたようなジョブで、攻撃のソードマスターと防御のシールドマスターを2で割ったような感じ。 斧や盾に適正があり土属性の攻撃もできる。 単純なタンク役としてはシールドマスターに劣るものの、 特性2の「狙われるほど強く」(狙われ易さの値によって攻撃力上昇)を持つと火力が大幅に上がる。 ■モンク 己の肉体を武器にして技を繰り出す 今作では杖での物理攻撃もできるが適正A止まりのため、やはり武器を外した上で「徒手空拳」を付けて殴らせたい。 素手は重量0で防具も硬くしやすいし、武器の通常攻撃と違って完全な無属性であるため、弱点属性にはならないかわりにどんな相手にも安定してダメージが通る。 敵の防御力とデフォルトを無視した「点穴」も便利である。 意外にもHPのステータスはS。しかし攻撃の殆どがHP消費技であるのでダメージには注意。 ■吟遊詩人 七色の美声で味方を鼓舞する 「歌唱」によって味方全体に一気にバフをかけられるジョブ。 フルブレイブ歌唱で一気に能力を盛るのはボス戦では有効だが、強化ジャマーにはくれぐれも注意を。 「其は再び相見えん」は指定した味方を行動させられるため消費は重いが上手く使えば非常に強力。 回復力もそれなりにあるのでサブジョブに回復職を選びガッツリサポート役に回るのも有りか。 ■魔獣使い 魔物を従え力を引き出す調教師 今作では一匹のみではなく多数のモンスターを抱えられるため、青魔道士や召喚士的な要素も持っていると言える。 「つかまえる」&「ときはなつ」も効果をきちんと把握していれば有用だが、今作での真価はジョブ特性2の「捕獲の果てに」。 これまで捕獲を行った回数に応じてパラメータが向上するため、きちんと捕獲を続けていれば大幅なステータス向上が見込める。 ■シーフ あらゆるものを盗む神速の怪盗 言うまでもなく「盗む」…だが、今作の「ぶんどる」はアビリティ扱い(通常攻撃に盗み付与)なので、他ジョブに付けても有用。アビリティの組み合わせによっては全体ぶんどるや2回ずつぶんどることも。 神速瞬撃はかなり凶悪な破壊力なので、攻撃役としても有用。 特性2の「勇気持たぬ隠者」はBP消費を全てMPで代用できる悪用しがいがあるアビリティ。これが吉と出るか凶と出るか…。 ■ギャンブラー 運を天に任せ己の命をベットする ルーレットを回して様々な効果を発揮するジョブ…だが、ランダム性が大きくそちらは使い辛い。 なによりランダムで経験値・JP・お金のどれかが15倍または0になるジョブ特性が厄介。 とはいえ、「入手金額アップ」や「レアドロップアップ」といったアビリティは早めに習得しておきたいところ。 物攻と物防が控えめで、魔攻のステータスがAなのにMPがE…と戦闘向きではないが、もしもの時には「テイクオーバー」や「ハイローラー」に賭けてみるのもありかもしれない。 ■ベルセルク 本能のままに敵を殲滅する狂戦士 Berserk、怒り狂ったという意味。状態異常のバーサクとは読みが異なる同じ単語で、名前通りバーサクを扱うことに長ける。FFでいうバーサーカー。 高い攻撃力を誇るジョブ。BP1で使える全体物理技、「クレセントムーン」がLv1から使えて大変有用。 ザコ戦では強力だが速度が極めて遅いため順番が回ってこないうえ、物防と魔防がEと紙装甲なので他のキャラにサポートしてもらおう。 実は意外にも魔攻がAなので魔法攻撃を使うのも手か。 待ち時間が長くなる代わりに通常攻撃を全体化する「暴れまわる」は他のアビリティと組み合わせると色々できる。 ■赤魔道士 攻撃と回復の魔法で味方を援護する 今までの赤魔道士とは趣が異なり、今作ではエアロ系とストーン系、固定量回復のヒール系が「赤魔法」として独立し、中盤以降黒魔白魔に喰われたりするようなことはない。 攻撃魔法に状態異常を付与するジョブ特性「異常まく者」が持ち味。 ヒール魔法は全体化できない上に終盤は回復量が不足してくるので、アタッカーに特化することも考えるべき。ただしアンデッドへの攻撃として使う場合ケアル系よりダメージが通ることも多い。 特性2の「連続魔」はMP消費1回分で2回使えるため終盤になってから本領発揮。 ■狩人 獲物の種族を見極め狙い撃つ 各種キラー系で種族弱点を突くジョブ。 一発当たりの威力は控え目だが、ジョブ特性1の「バラージ」(同一ターンでの行動数に応じて与えるダメージ上昇)により、フルブレイブ攻撃は中々の威力。 だが、最大の意義はアビリティ「仕返し回避」。数多くのカウンターやジャマーを無力化できるため、あるとないとで雲泥の差。 ■シールドマスター 不落の城塞たる仲間の護り手 Shield(盾の)-master(達人)。守りに特化したジョブ。 非常に重い装備を使いこなすことができ、「両手盾」と「誰かを守る」でボスの手痛い攻撃から仲間を守れる。 HPと防御のステータスはもちろんS。見た目に反して魔防もSで物理・魔法どちらにも強い。 味方全体の代わりに攻撃を受ける「みんなを守る」はとても役に立つが、全体攻撃からは守れず、身代わりになるのも次の行動まで最大3回という条件がある。 敵の四天王剣がよく貫通する。 両手の装備のスピード補正をマイナスからプラスに反転させる便利アビリティも覚える。 単体の守りはシールドマスター、全体の守りはジャッジメントに分があると言えるか。 ■ピクトマンサー 対象を染め上げる戦場のアーティスト Picto(絵の)-mancer(術者)。 数多くの色を相手に塗り分けてデバフを与えるジョブ。フルブレイブで一気に下限まで下げてやろう。自分に使うとバフにもなるボディペイントかな。 更にアビリティ「サブBP節約」が大変強力。サブジョブのアビリティのBPを軽減する貴重なアビリティである。元々の消費BPが1なら0に減らせるのがミソ。 ■竜騎士 空に跳び眼下の敵を穿つ竜の化身 スピードの速い戦士枠として全ジョブ中屈指の素早さを誇る。魔防も高い。 特性2の「ハイウインド」(ジャンプにたたかう系特殊効果が付与+左手装備が剣か槍の場合性能を100%発揮)によって二刀流で高い火力を出せる。 もちろんスクエニの竜騎士なので、ジャンプ系のアビリティも多数使える。 速さの竜騎士、力のソードマスターと言ったところだろうか。 アビリティ「正気に戻った!」はある意味今作最大の笑い所かもしれない…。 ■導師 精霊を使役し仲間に加護をもたらす 精霊を停滞させて継続的なバフをかけるスピリット系魔法が優秀。光属性の攻撃魔法であるバニッシュ系も習得する。 特性2「見えずとも共に」を習得するとスピリット系魔法を自動で発動するようになるため、保険としての効果が大きい。 ただしデバフだけでなくバフも掻き消すピュリスピリットの存在だけが厄介である…。 ■ソードマスター ふたつの型で「たたかう」を極めし剣聖 Sword(剣の)-master(達人)。 自分から攻める「運びの構え」とカウンター特化の「猛りの構え」を使い分けて戦うジョブ。構えはセカンドのフェンサーを彷彿とさせる。 前作ではカウンター特化職で使いにくかったこともあり、今作で最も大出世したジョブといえる。 ついでに見た目も和から洋、剣聖から剣闘士風に大きく変わった。そのため前作プレイヤーもアスタリスクを剥ぎ取るまで何のジョブか分からなかったのではないだろうか…。 特性2「双武両道」(同種の武器で二刀流するとサブジョブの特性も発揮)を習得すると使い方の幅も広くなる。 9回連続攻撃を行う「九重一閃」は攻撃スピードが速すぎてダメージ確認が難しいが、シーフの神速瞬撃を越える程の超強力な技である。 意外にも物防・魔防共に低く紙装甲。ベルセルクよりも魔攻と回復力が無い(共にE)ためベルセルク以上の、本作一の物理攻撃特化職である。 ■オラクル 神託を受け己の能力を自在に変える Oracleとは、宣託者という意味。 名前のとおり、所持者は宗教指導者。 従来の時魔道士に相当するジョブ……なのだが、魔法剣士や黒魔要素も含まれるカオスな職業。 「ヘイスト」や「スロウ」だけでなく、弱点属性を付与する「エレメントウィーク「や、火・水・雷の3属性魔法がランダムで発動するトリプル系魔法も習得する。 ジョブ特性2が開放されるとサブジョブのステータスや装備適正が反映されるため上記の魔法剣士的な運用も可能になる。 ジョブステータスが全体的に低めで特に速度が遅い。ヘイストを自分にかけるのも手か。 ■薬師 医学の知識で万病を癒やす コーヒーミルを背負ったスペランカー。 「調合」が使いこなせば凶悪なのは言わずもがな。「広域」(アイテム全体化)+エリクサーで一気に立て直すことも可能。 (今作では終盤になるとエリクサーが店売りされるため) 魔攻がAあるので手持無沙汰な時は魔法を撃ってもいいかも。 メインジョブとしての能力や特性は良くないためサブジョブとして使われる場合が多い。 ■魔人 魔道に堕ち対象を無差別に壊す 「メルトン」(今作ではFF6のように火+風属性で敵味方全体を攻撃)に代表される、敵も味方も巻き添えにした「禁断魔法」を使いこなすジョブ。 使用する属性を決めておき、かつその耐性を味方側は装備などで無効~吸収にしておけばノーリスクで敵をゴリゴリ削ることができる。 ■ジャッジメント 障壁と聖域で脅威を断つ審判者 Judgment(判決)。 全体を防御するコマンドアビリティ「聖裁」を持つジョブ。聖属性の攻撃技も習得する。 回復力も高いのでサブジョブを白魔道士にしておくと回復役も兼ねられる。しかし速度は遅め。 ■ファントム 変幻自在に標的をしとめる亡霊 Phantom(幻影)。 従来の忍者に相当するジョブ。攻撃役として優秀なのは当然だが、 特性2の「逃れえぬ凶変」(MP消費と引き換えに確率系のアビリティを成功させる)はぶんどる等は言わずもがな なんと無効化を持ってなければ状態異常まで確定で付着できるため強力なデバッファーにもなれる。 幻影と名前にあることからも分かるように、回避に関連するアビリティを多く習得するのも特徴。 行動後にもう一度自分のターンを行うことができるアビリティも多く習得し、うまくやればずっと俺のターン!みたいなことも。 二刀流のアビリティは最終的に攻撃ジョブにとっての最強候補である。 ■魔剣士 己の血肉を糧に力を増す魔剣の支配者 属性剣技と自分を犠牲にした技を両立する、魔法剣士と暗黒騎士を統合したようなジョブ。 ジョブレベル解放後は「アルテマ剣」(全MPの消費と引き換えに単体に消費したMP量に応じたダメージ)で凶悪なダメージを出せる。 MP消費を10倍のHP消費に変えるMHコンバートをつけてダメージ限界突破するとえらいことになる。 ■ブレイブ 最後に入手することになるジョブ。基礎能力は非常に高いが、固定ダメージ技メインのため攻撃技の性能はやや劣る。 とはいえ防御やステータスに左右されないためジョブを選ばず使えるとも言える…が、その真価は全体のBPを操作するコマンドアビリティにある。 ……もっとも、基礎能力の高さだけを当てにしてコマンドアビリティを捨てる運用がなされることも。単体アビリティを全体化する強力なアビリティも覚える。 ゲームシステム ◆フィールド方式 前作までのランダムエンカウントからシンボルエンカウント式に変更された。 フィールドアタックでモンスターのシンボルに攻撃して戦闘を開始するとブレイブアタック、背後から接触すると先制攻撃になる。 複数のシンボルが同時に接触すると連戦になるが、連戦ボーナスでJPが多く得られる。 (シンボルが単体しかいなくても、魔物の餌系のアイテムを使用していると自動で連戦になる) また、フィールドにある草は刈り取ることが出来、そこからアイテムを入手できる場合もある。 意外と強力な装備が出てきたりもするので侮れない。 ◆希少種 フィールド上に存在する、周辺のザコ敵よりも圧倒的に強いレアなモンスター。動かない上に(普通は)レベル差で真っ赤なため明らかにヤバイと分かる。 ただし倒しても復活することやドロップや盗むで手に入るアイテムが有用であるため、低レベルな状況でも狩りに行くプレイヤーもいるとか。 ◆サブジョブ 名前こそ変わったが、過去作でいうコマンドアビリティと同義で二つ目のコマンドを持つことができる。 ただし、一部ジョブはサブジョブの特性を反映するものもあるのでその場合はよく考えて。 今作はジョブ特性に関してはアビリティとして習得しない。サブジョブの特性を使えるようになるアビリティは存在するが メインにしろサブにしろジョブ特性を使うにはそのジョブに就かなければならない。 ◆装備重量 装備に重量が設定されており、適性値をオーバーすると全能力が大幅に低下してしまう。 当然ジョブによって重量制限も違い、戦士系ジョブなら重装備も可能だが魔道士系ジョブはあまり重装備は出来ない。 また、適性値内であっても重量によって速度が低下してしまうため、敢えて軽くする選択も時には必要。 これにより装備品は売らずに取っておくと弱い装備でもいざという時に使える。 ◆武器属性 今作では武器による攻撃にも剣・槍・短刀・斧・杖・弓それぞれに属性が設定されている。ちなみに素手は無属性扱い。 杖以外の武器にも魔法攻撃力や回復力が設定されており、意識すれば物理系ジョブでも相応の威力の魔法が使える。 ◆同行者 メインの4人とは別に一時的に冒険を共にするNPC。行動をこちらから指定はできないが共に戦ってくれる。 ダメージも回復もかなりの効果量を叩き出してくれるので、かなり馬鹿にできない。 ◆船探索 前作の復興に代わる放置系システム。 各地の街にいる船貸し婆さんに話しかけて探索を開始し、スリープ状態の時間に応じて上げ饅頭や経験値・JP玉などの報酬が得られる。 この際にオンライン接続していると別のプレイヤーと出会うことも。 本体の時間はいじるなよ!絶対だぞ! なおSteam版はスリープがないので普通にプレイ中に進行していく。 ◆B D オセロのような陣地を挟み込んで取り合うカードゲーム。「Bind Divide」の略。 FF8やFF9のように町の人に話しかけて挑むことが可能(挑める人にはカードのフキダシが浮かんでいるのですぐにわかる)。 ゲームに勝利することでカードが手に入るが、逆に負けるとカードを取られるシビアな側面も。 ミニゲームではあるが、あるアスタリスクを入手するためのフラグとなっているほか、全カードを入手すると有用なアクセサリーが特典としてもらえる。 幸い、アスタリスクを入手するだけなら最低4戦遊ぶだけで可能。 ◆セーブ方式 今作では通常セーブ枠9個と、オートセーブ枠1個となっている。 (通常セーブは街やフィールド、ないしセーブポイントでしか出来ないが、オートセーブはマップの区切り目で自動で行われる) オートセーブがあるからと怠らず、確実な記録としてきちんと自分でセーブするように。 受け容れながらも従わない勇気を持って追記・修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 作成お疲れ様です! -- 名無しさん (2021-03-29 01 46 23) スローン同行者に入る→強えぇぇぇ!→取り敢えず姫さん放置でレベリングはやるよね -- 名無しさん (2021-03-29 14 57 31) 1作目を途中までしかプレイしてないクソザコでも大丈夫かのう -- 名無しさん (2021-03-29 16 35 01) ↑大丈夫。難易度を3段階で調整できるし、経験値の仕様上やろうと思えば序盤からレベルをかなり上げて進めるから、苦手な人でも少し時間をかければクリアできるバランスになってるよ -- 名無しさん (2021-03-29 17 27 01) ジョブのブレイブは前作ジョブの皇帝とよく似ているよね。実際どちらもステータスが全体的に高いけどせっかくのそのステータスを活かせるアビリティを覚えないという…。 -- 名無しさん (2021-03-29 17 29 19) ベルセルク項目の『ザコ戦では強力だが、速度が遅いためボス戦ではやや不便か。』嘘つけ、ちょっと攻撃すると蜂の巣を突いたかのようなカウンターとジャマーの嵐なこのゲームではコスト踏み倒しで単発火力が高いベルセルクはボス戦のエースだぞ。あ、バーサク中に鱗剥ぎやめて!! -- 名無しさん (2021-03-29 17 57 12) ↑3教えてくれてありがとう。Gジェネクロスレイズ買ってきたわ -- 名無しさん (2021-03-29 19 13 09) ニハルは藤井ゆきよさんじゃなかったっけ -- 名無しさん (2021-03-30 09 30 40) ↑訂正しといた -- 名無しさん (2021-03-30 10 00 01) まだ発売一か月だしネタバレになるキャラは隠した方がいい気がする -- 名無しさん (2021-03-31 00 36 17) ベルセルクでバーサクで自動技使用(コスト無し)が強すぎてアタッカーにサブベルセルク入れてブレイブ3からの連続でベルセルク取ってから楽だったけど普通にカンストダメージ出るようになったら使わなくなったな -- 名無しさん (2021-03-31 02 56 43) システム上関りがあるとはいえそう喋るわけでもないのになんでこんな有名な声優さん使ってんだろうなぁと思ったら意外な出番があったもんだなぁ -- 名無しさん (2021-06-13 17 19 40) セカンドなんて無かった、いいねがこんな形で実現するとはね… -- 名無しさん (2022-02-17 17 17 49) 名前 コメント
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イベントカード(No.E-03) イラスト:nanatise7 総枚数:1枚 配置先:MD エナジー:2 効果: このカードは公開された時MDの横に置く。その後MDの上からモンスターが公開されるまでカードをめくり、残りのカードはMDに戻しシャッフルする。公開されたモンスターと戦闘を行う。撃破した場合、そのモンスターとこのカードをエナジープールに送る。このカードが存在する限り、撃破されなかったモンスターは、MDの1番上に公開された状態で残り続ける。このカードが公開されたターンプレイヤーの次のターン開始時に、このカードを廃棄する。 イベントカードの一つであり、次に公開されたモンスターカードが撃破されなかった場合、次の自分のターンの開始までそのモンスターカードがMDの一番上に公開されたまま置かれる効果を持つ。 他のイベントカードと異なり、撃破できなかった場合はコンバットフェイズ終了時に廃棄することなく、次の自分のターンの開始まで場に残り続ける。 この効果により公開され続けているカードと戦闘を行う際は、公開時の効果(ヴリル・アトランティスなど)を再度発動されることはない。 この効果が発動している限りはMDデッキの一番上を操作することができなくなる。そのため、各種MDを操作するカードはかなり制限される。(もちろん広域反応センサーのコネクトなどは実施可能) ただし、無邪気な追跡者などを確認すればそちらと戦闘することはできる。(もちろん撃破できても生存本能は手に入らないが)広域反応センサー:発動しても意味なし 電子探索:2,3枚目を確認できるがすぐにシャッフルされてしまうので、ほとんど意味をなさない ヴリル・レゾネータ:2枚目を確認できるがそのままの順番で戻す PATRIOT:2枚目を確認し、一番下か2番目に置くことができる 効果分類 MD公開時効果 MD操作 関連カード Q A Q.生存本能により屠られしものが公開され、撃破されずに場に残った場合、再度別のプレイヤーが戦闘を行った際に屠られしものの公開時の効果は発動しますか? A.いいえ、発動しません。 Q.生存本能によりモンスターが残り続けているとき、広域反応センサーを使用できますか? また、その後でMDの1番上のモンスターを撃破した場合、生存本能は獲得できますか? A.使用できません。また、生存本能およびその他イベントカードの獲得条件は「このカードの効果によって公開されたモンスターを撃破すること」であるため、他のモンスターを撃破しても生存本能は獲得できません。 Q.「電子探索」「ヴリル・レゾネータ」「PATRIOT」などで2枚目以降のMDのみを操作することは出来ますか? A.MDのカードを操作するカードの処理は以下の通りです。電子探索:上から3枚見れますが、デッキトップに残す一枚には「生存本能」で公開されているモンスターを選ばなければなりません。 ヴリル・レゾネータ:上から2枚見れますが、順番は変更できません。 PATRIOT:上から2枚見ることが出来、MDの一番上が「生存本能」によって公開されているモンスターであれば2枚目は好きに動かすことが出来ます。 名前 コメント
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生存 周知されて困るものは登録しないでね 冒険スキルに戻る | メンバースキルに戻る トゥーリー 編集 Seere 編集 audi 編集 セルビー 編集 パニャン 編集 エアハート 編集 モッカ 編集 江戸っ子太郎 編集 まりあーな 編集 AKI 編集 うぅ 編集 みゅらー 編集 ジャグジー 編集 ディアンヌ 編集 サリエル 編集 りーれん 編集 ノーリーズ 編集 カルネア 編集 ブラッディー・レイン 編集 ダリウス 編集 ブラッディー・レイン 編集 バルナバ 編集 ナタラージャ 編集 ラハブ 編集 マシェリー 編集 てつろん 編集 ベルティス 編集 rice3号 編集 rice1号 編集 ファマリア 編集 アンドレア・ドーリア 編集 ヨコちん 編集 デュ・アリス 編集 kaera 編集 サザンウインド 編集 after123 編集 ヴァリアン 編集 ライム 編集 まきこりんぬ 編集 りょーちんz 編集 マタイ 編集 エビ・ドーリア 編集 リタ・ガロン 編集 フレイア・ハーティ 編集 冒険スキルに戻る | メンバースキルに戻る 名前 コメント
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メタル・ブレイブが持つ能力。 バトルゾーンのメタル・ブレイブの数だけ後の効果が発生する能力で、進化元も参照することができる。 作者:ヴァン ■ブレイブリンク―(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、)自分のバトルゾーンにある、種族にメタル・ブレイブを持つカードの数まで、~。 関連 進化 能力一覧 カードリスト:ヴァン
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ブレイブリーセカンド エンドレイヤー 【ぶれいぶりーせかんど えんどれいやー】 ジャンル RPG 対応機種 ニンテンドー3DS 発売元 スクウェア・エニックス 開発元 シリコンスタジオ 発売日 2015年4月23日 定価 5,980円(税別) レーティング CERO C(15歳以上対象) 判定 シリーズファンから不評 ポイント 正当進化するも調整不足なシステムシナリオ・世界観の崩壊・寒いギャグシリーズ継続困難に陥るまでに発展「がんばリベンジ」注) パッケージ画像に意味はありません ファイナルファンタジーシリーズ関連作品リンク 概要 評価点 賛否両論点 問題点 シナリオ関係 演出関係 システム関係 総評 余談 他作品への客演 本作発売後の展開 ご注意!本記事はネタバレを含みます。閲覧には十分ご注意ください。 概要 『ブレイブリーシリーズ』の2作目。 但し1作目の『フライングフェアリー』は、後に完全版である『フォーザ・シークウェル』が出ている。本項においては初回作を『フライングフェアリー』、完全版を『FtS』と記述している。 また本項において『前作』と表記する場合、『FtS』の方を指すことが多い。『フライングフェアリー』との相違点もあるため注意されたし。 『フライングフェアリー』『FtS』が高評価、今作の体験版の評判も上々なこともあり、発売前はファミ通期待の新作TOP30でも上位に位置するほどユーザーからの期待は高かったのだが…… 評価点 前作からさらに遊びやすくなったシステム 前作『FtS』からさらに改善され、LRでコマンドの連続入力、セットしたジョブや装備にすぐ切り替えられるマイセットシステム、手軽にできるエンカウント調整などストレスを感じないよう手が加えられている。 ただし、一部は「やりすぎ」との声も。(後述) 個性ある新ジョブ 『FtS』から12ものジョブが追加され、どれも個性にあふれている。基礎能力は低めだが、構えによる自己強化で能力を補う「フェンサー」、BPとMPを消費し魔法に付加効果を付ける修飾句を扱う「ウィザード」、敵味方関係なく色々な効果を付与する「皇帝」などさまざま。 修飾句は「魔法の戦いの幅が広まった」と特に高い評価を受けている。 また前作から「魔法剣士」「薬師」「魔人」「導師」「ヴァンパイア」「魔界幻士」が削除されているが、それらの持つアビリティの多くは新ジョブに引き継がれている。 ジョブ衣装も、良くも悪くも個性的だった前作と比べるとクセがなく良好。隠しジョブの衣装は男女で別モデルとなっていて、どちらも評価が高い。ジョブをマスターしたら他のジョブでも衣装が使えればよかったという意見が出るほど。 前作で特に不評だった「時魔道士」の衣装は女性キャラのみリニューアルされており、そちらもかわいいと好評。むろん男性陣はそのままだが… 賛否両論点 一部の強力すぎるアビリティ 本作では、基本的にシステムは『FtS』と同じであり、ダメージの最大値もブレイブリーセカンド発動時を除いて前作と同様「9999ダメージ」である。しかし、本作では前作と異なり、一行動で複数回ダメージ判定を行うアビリティが存在し、最大で9999×攻撃回数分のダメージを与えることが出来る。その殆どがBP消費技、すなわち複数行動分のコストを消費するアビリティだが、BP消費技の中で魔法に付与することで4回攻撃となり、サポートアビリティ「連続魔」で攻撃回数をさらに二倍にできる修飾句「レイン」、セットすることで4つの武器による4回攻撃が消費なしで行えるサポートアビリティ「四刀流」などの強力なアビリティがある。本作の敵のHPは最も高いものかつ難易度ハードでも22.5万であるため、バフをかけてこれらの行動を行っていけば隠しボスや配信ボスを除いてラスボスであろうとも瞬殺できる。 そのため、BPやHPを消費して強力な単体攻撃を放つ「モンク」「ヴァルキリー」「暗黒騎士」といったジョブは不遇である。特に暗黒騎士は技を強化するアビリティが削除されたため、余計に使い勝手が悪くなっている。 他にも戦況を大きく変えるようなアビリティが多数存在し、前述の魔法を一行動で二回発動する「連続魔」、1ターンで撃破されなければ実質全回復するサポートアビリティ「オートアンドゥ」、味方全体の受けるバフの最大効果量を通常時の50%分高めるサポートアビリティ「限界突破強化」、使用ターンの間味方が一人でもダメージを受けた時に強力な反撃を行う「月に叢雲花に風」、戦闘不能の味方全体を復活させ、更に大回復させる「ミレイズ」、フレンドの配信した魔法が使用可能となる「ゼノグラシア」など。 配信ボスの中には、これらバランスブレイカーを前提としたような難易度のものも多数存在する。 既存ジョブに新しい最終アビリティが追加されたが、上記の「連続魔」や「月に叢雲花に風」のように壊れ性能のものがある一方で、「立ちはだかる」や「ウェポンガード」のような優秀ではあるものの習得可能になる頃にはほぼ不要になるものや、「野獣化」や「フレア」のような全く役に立たないものがあり、格差が激しい。 「すっぴん」のジョブ特性が、レベルMAXのジョブ数に応じてステータスが上がる「大器晩成」から一定確率で戦闘不能を防ぐ「ふんばる」に変わったため、序盤は便利だが終盤ではお荷物になってしまった。この要素は『FF5』のオマージュであったため、変える必要があったかは疑問である。 ちなみに、体験版の時点ではジョブ特性は「大器晩成」であった。 カプカプメーカー 本作で追加されたミニゲーム。マスコットモンスターである「カプカプ」の人形を作りカプという資産を稼ぐミニゲーム。プレイヤーは差し入れを行ったり、カプを消費して道具を購入するなどして生産効率を上げていく。また、売却時のカプに応じて、カプカプメーカー内で流せるBGMが増えていく。 ぬいぐるみを作るメンバーを見ているだけでも楽しめ、本編そっちのけでカプカプメーカーをやり続けるプレイヤーも多くいた。 本ミニゲームは「ながらゲー」と紹介されていたが、差し入れや道具購入、出荷などプレイヤーのやることが多く、放置し続けられるものではない。生産効率が上がるほどその傾向は顕著になっていく。(*1) また、追加BGMに関しても、条件がカプ400~400のような限定的なものが多く、しっかり計算して行わないといつまでたってもBGMが揃わない。 スリープ状態では進まないため、一部からは「プレイ時間の水増しではないか?」といった声も。 親切すぎるシステム 各ジョブの全習得アビリティや、ダンジョンの適正レベルが表示されるようになった。 便利ではあるが、「次に何を覚えるか」「このレベルでも大丈夫だろうか」といった手探り感は消滅。 エンカウント調整や、修得経験値等のON/OFF機能が『FtS』に引き続き登場。 エンカウント調整がかなり序盤から手軽にできるため、後記する連続チャンスと合わせメインダンジョンを無視する者が現れた。クリア後に使用可能ならこういった問題も起きなかっただろうに…。 また、経験値等のON/OFFはスタッフがバランス調整を放棄したとの批判も出ている。 ただし、前作『FtS』の時点ではそれほど問題視はされていなかった。今作で問題となったのは、後記するようにシナリオとゲームバランスが全体的に悪く、この機能を使わないと面倒臭い状態になっているため。 後述する問題点を極力スキップしてクリアするためにこれらのON/OFFの機能が役に立った、これがなければプレイ続行不能だったという声も聞かれた。もはや何のためにRPGをしているのか分からない状況である。 変わり映えしないシステム 前作と比べ戦闘システムや育成システムに目立った変化がなく、システムの調整や新ジョブの追加程度にとどまっており新鮮さは薄い。 目玉の「ブレイブリーセカンド」は『FtS』で既に登場しており、そこからさして調整がないのでやはり新鮮さはない。 無論、下手な思い付きで変なシステムを入れられるよりは良いが… 問題点 シナリオ関係 詳細は余談項に委ねるが、前作からシナリオライターが変更されたことにより、シナリオの雰囲気はまったく異なるものとなった。 緊張感の薄れる展開 本作の当面の本筋は「悪の帝国に囚われた法王(前作のヒロインであるアニエス)を三銃士のリーダーである主人公とその仲間が救い出す」という王道ものであるが、「高い所が怖いので吊り橋を避け遠回りしようとする」「祭りが開催されていたので呑気に参加」といった緊張感に欠ける展開や寄り道が(特に前半に)少なくない。 根詰めてばかりでは息が詰まるため、こういった息抜きイベントが挟まること自体は珍しくないが、そのような展開を挟み込むためのフォローが質、量ともに不足しており、仮にも重大な使命を背負っている割にはのんびりし過ぎに思える。要するにイベント挿入タイミングと頻度に問題あり。 軽めの雰囲気は『FtS』の追加イベントや公式アンソロジー、ドラマCDや「Rの手帳」にも見られたものだが、それらは平行世界、ファングッズ、IFストーリーといった外伝的要素であり、重い雰囲気の漂う本編の補完ということで好意的に受け止められていた。まさか本編に取り入れられるとはだれも予想していなかっただろうが… 前作屈指のギャグイベントである「ブラボービキニ」も、行方不明の人物に連絡を取るためコンテストに出場することになり、そこで目立つために派手な衣装を探すというシナリオ上の必要性があった。 3DSの購入層を考慮し低年齢層にシフトした……というわけではなく、電撃オンラインのインタビューを読む限りでは前作同様30代をターゲット層としている様子。 皇帝の目的と主人公たちの行動 皇帝の目的は「過去に行き先祖を殺す」という所謂歴史改竄であり、主人公達はこの目的を否定し対立することとなる。ここまでは割と王道的な展開である。 問題はアニエス救出に失敗した主人公らがとった打開策が「SPを用いて自分たちの思いを過去に送ること」、すなわち自分たちが否定した歴史改竄である。一応、意思を引き継ぐ、という形で全てを無かったことにはせずに時間の巻き戻しを行っているわけではあるのだが。 + ネタバレを含みます さらにエンディングでも、前作のとある人物の死亡をなかったことにするために歴史改変が行われる。 完全に滑った各要素 「がんばリベンジ」「アニエス様助け隊」「空飛ぶ湯船」など、完全に前作の雰囲気を無視したセリフが多くみられる。 特に「がんばリベンジ」は制作陣のお気に入りらしく、作中で連呼されるばかりかアニエスや皇帝オブリビオンまでも使い出し、サブタイトルにも使われるほどの徹底ぶり。しかし、制作陣の意図に反し、この言葉は本作品の駄目さを象徴するセリフとして有名になることに。 マグノリアの話す月の用語も単なる英語であり、前作の魔法やアビリティに英語由来のものが多いため明らかに不適切。 前作で非難された「ヲカエ・リー(おかえり)」のようなネーミングのキャラが多数追加された。 しかもチャラン軍曹・ポラン二等兵(ちゃらんぽらん)、ミニーメ・ノスカート(短めのスカート)、アラッテ・ネイジャージ(洗ってないジャージ)のような前作よりもギャグ要素が強いものになっている。 前作のダジャレは「一見して普通の名前がよくよく考えれば実はダジャレだった」という感じだったが、今作では「初見からあからさまにダジャレにしか見えない」、「ダジャレとしてのギャグセンス自体劣化している」。上記の「ヲカエ・リー」も、劇中では原則として単に「ヲカエ」としか表記されず、彼女の家族の苗字が「リー」だったことを思い出して初めて「おかえり」のダジャレだと気付ける程度のものだった。なお前作のスタッフインタビューではこのネーミングも周囲の静止を振り切ったプロデューサーの独断であったと語られている。その暴走を止められなかった結果が今作なのであろうか。 + 前作及び今作のネタバレを含みます 前作のラストバトルで使用され不評だった、3DS内側のカメラを利用した例の演出も健在。 前作より写る範囲が増えたため余計にきつい絵に…。前作でも「ギャグになる」とスタッフから止められたにもかかわらず、プロデューサーが強行したと言う経緯がある。よほど拘りがあるのかもしれないが、もちろんプレイヤーにとっては知った事ではない。 本作で回収されない伏線 終盤まで消えていたカルディスラ・ゼネオルシアの目・ブレイブリーソードに関しては、ほとんど今作で語られず「続きは続編で」といった雰囲気で終わっている。 ブレイブリーソードに関しては後述する『ブレイブリーデフォルトプレイングブレージュ(BDPB)』で少し触れられたが、やや掘り下げられた程度で今作で残った謎を回収するまでには至っていない。 一部明確な描写されていなかった部分に関してはIFストーリーである外伝書籍の「Rの手帳 セカンド」に書かれているものもあるが、だいたいが「次元管理官のリングアベルが裏でなんとかしてくれました」で済まされる。なお前作の「Rの手帳」とは作者が別だが、どのみち評価は低い。 回収された伏線に関しても非常に雑で、「とある人物が腕を失ったエピソードを聞いた直後に、皇帝オブリビオンの義手がアップで映る」という正体を隠す気がまったくない演出は、もはや伏線と呼べるものですらない。そもそも、皇帝の仮面自体が正体を隠せるような代物ではないが… デウスエクスマキナ 前作から登場しているとあるキャラが何でもありの能力を持っていることがエンディングで判明する。その力を使って「今作の都合に合わせる部分だけ」をいろいろ解決する/していたので、前作を巻き添えにして全てが茶番化してしまった。さらにそのキャラはゲーム上無くてはならない役割を担ってきたので、たとえ次回作があったとしても彼女が登場するだけで「どうせお前なら全部簡単に解決できるんだろ?」とプレイヤーは感じることになってしまう。 そもそもこのキャラ自体がFFシリーズ作品からのゲストキャラであり、ゲストキャラが重要なポジションにいること自体に疑問が上がっている。しかもFFでのキャラと同一人物であることが浅野氏から語られている。これ以外にも、ファンサービスのつもりで大きく滑っている要素や、設定が矛盾している要素が少なくない。 上述のとんでも設定に比べると些細なことではあるものの、彼女の正体が判明したことによってチュートリアルに矛盾が生じてしまっている。一旦チュートリアルで嘘をついてからのサプライズのつもりだったのか、脚本家達とチュートリアルの文章を書いた人とで連携が取れていなかったのかは不明。 + 矛盾箇所 ネタバレを含みます ヘルプのチュートリアルのページにて「1日1回までなら彼がなんとかしてくれるだろう!」という文章が確認出来る。つまり彼女は何故かチュートリアルでは男として扱われている。なお前作のヘルプでもほぼ同じ記述があり、安易に文章を使い回した結果の可能性もある。 また、他ゲームとFtSがコラボした際「冒険家」の衣装は男性用装備として登場していた。BDPBでは黒髪の男性としてイラストが用意されていたのもあり、彼女の設定が登場する前まではどう考えても男性設定だった事がうかがえる。後付け設定としては強引さが否めない。 + 関連作品のネタバレを含みます 彼女は本作発売前に配信開始したスマホゲーム『ブレイブリーアーカイブ』でも名前を変えて主役級で登場しており、ストーリー内で明確に同一人物だと明言されている。そこで前述のデウスエクスマキナ行為を「後ろめたい事はしていないつもり」と明言してしまっている。 なお、サブタイトルのD sReportとは彼女の頭文字であり、前作の手帳とは一切関係が無い。 + コンプリートガイドより ネタバレを含みます Q アルタイルと同年代であるはずのデネブが、魂だけの存在にならず実体があるのはなぜ? 浅野:彼女は冒険者として『光の4戦士』の時代からプレイヤーを見てますからね。ものすごい強いですし、いろいろ超越した存在だと思います。 前作では意外な部分に関わってきた"ある人物"の設定も余計な改変を食らっている。 + 前作及び本作のネタバレを含みます 前作でのプレイヤーは、「ティズの欠けた魂を埋める為にティズの中にいる」という立場であったが、物語に直接関与することはなかった。 しかし今作では、プレイヤーはキャラクターを操作するものという直接的かつメタな設定に変更された。前作の設定はEDにも深くかかわるものであり、それを無かったことにしてまでメタな内容を入れる必要はあったのだろうか? また前作では「神界=現実世界」といった設定だったが、今作では「よくわからない異世界」のような描写になっている。 テントイベント セーブポイントである冒険者と話すと、シナリオの進行に合わせ「テントで休む」事が可能。この際にパーティーメンバーの談話が生じ、アットホームな雰囲気の中、パーティー内のキャラの掘り下げが楽しめる……はずだった。 基本的に食事の話題なので、シナリオ展開の空気が読めていないようなシチュエーションになる事も多々。テントで休めるのが各ダンジョンのボス戦前のセーブポイントのみという間の悪さも一因と思われる。 敵地の最奥に乗り進む前だというのに呑気に「好みの味付けアンケート」を取ったりするのだから始末に負えない。 とあるシーンではテレホンショッピングネタが入るが、テレビもラジオも登場しない本作とは全く合わない。前作ライターは「世界観を壊さないよう注意した」と述べているが、恐らく今作のライターには関心が無い模様。 一方でベアリング・エインフェリアのサブイベント中に発生するテントイベントだけは好評。前作キャラのイメージを壊すことなくイデア・アナゼル・エインフェリア・ベアリングのキャラの掘り下げがなされている。全部この出来なら問題はなかっただろうに。 世界観に合わないパロディ 『FtS』のチュートリアル(*2)にあった世界観に合わないパロディが、チュートリアルどころか本編にまで追加された。 内容は『ジョジョ』・『ドラゴンボール』といった漫画ネタから某転職サイト(うわっ…私の年収、低すぎ…?)など多岐にわたる。世界観に合わないネタを捻じ込まれた為に、不評を買っている。 幸い(?)本編中のセリフにおいて、明確にパロディと分かるものは少なめである。但し「パロディか否か判断が難しい」ものまで含めると結構多い。 アビリティにもパロディは含まれているため、それらを合わせるとパロディの総数はかなりのものになる。(例)勇気玉(*3)(ドラゴンボール)、竜王会心撃(*4)(ダイの大冒険) そもそも海外での販売を想定しているなら、日本でしか通じないネタを入れること自体間違っているのだが…。 Uの手帳 前作の「Dの手帳」に変わる項目だが明らかに内容が少なくなっている。 雑記のうち人物・地理・用語はすべてカットされ、手記も召喚獣のありかを示すものと、とあるサブイベントに関わるもののみ。いくらなんでも削りすぎである。残っていれば後記する前作未プレイ者への配慮にもなりえただろうに。 一方でモンスターに関する記述は増えたが、それらも上記のパロネタの侵食・被害を受けている。その上敵ごとの最終的なページ数が表示されており、死亡したはずの帝国軍アスタリスク所持者のページ数がまだ残っていたためネタバレを受ける事となってしまった。 とある手記に「この手記に暗号を仕込んだ」と解釈できる記述があり、暗号の鍵があるとされるダンジョンにも何らかの隠し要素の存在を匂わせる演出がいくつかある。そのような隠し要素は見当らず、思わせぶりな演出の数々に騙されたプレイヤーも数知れず。 また、作中で起こった出来事などを手帳に記すイベントが何度か発生するが、その記述を見ることはできない。 そもそもユウ(Yuu)の手帳なら『Y』のはずでは? 仮に名前の由来がプレイヤー自身を示すYouであっても『Y』である。一応英語ではYouの略式としてUを使うことはままあるが。 バーターサブシナリオ 前作に登場した公国軍アスタリスク所持者同士の意見の対立に、イデアがどちらを支持するかを決めるイベント。反対した方のアスタリスクを入手できる。 問題点として内容が世界観にあっていないことが挙げられる。エネルギー問題や福祉と税の問題といった現実にあるもの、学園の共学化や歌の権利の問題など、どう考えても『ブレイブリーシリーズ』でやる必要がないものばかりである。前作のサブイベントは本編と密接にかかわるものであったので、余計に印象が悪くなっている。 また、初回はどちらを選択しても後味が悪い結果となりアニエスからも「これで良かったのでしょうか?」と言われる始末。 歴史改竄後に同様のイベントが(内容を短縮した状態で)発生するが、前の世界の経験を活かして解決するパターンは一つしか存在しておらず、残りは前と同じ様な行動をしたのに結果が好転したというよくわからない展開。また記憶を引き継いでいるキャラとそうでないキャラがいるなど、バトルをさせるために無理やりな設定になっている。 「各地で公国軍アスタリスク所持者とプレイヤーが協力し帝国軍と戦うイベントにすればよかったのでは?」という意見も出ている。 中には公国軍アスタリスク所持者本人ではなく、変装した人物との戦闘になるものもある。どのようにしてアスタリスクを入手したのだろうか。 前作で死亡した公国軍アスタリスク所持者が生き返っている(*5)。何故戦時中なのに公国を離れ各自好き勝手しているかの理由は語られない。 そもそも一行の目的は「さらわれたアニエスの救出」である。困ってる人に手を貸すこと自体はいいのだが、時間をかけてこのようなことに長々と首を突っ込んでる場合ではない。それなのにイベント中に数日経過したり、クリア後に「月日は流れて」と加えられたりする。後者はクリア後の後日談とも取れそうだが、教えてアニエス(*6)の内容や4章の結末からすべて本編内の出来事であることがわかる。 カミイズミやアナゼル(こちらは大丈夫かもしれないが)は本編にも絡むキャラクターであるため、そこに現れることがタイミング的に有り得ない場合もある。にもかかわらず平然と二者択一のサブシナリオに登場するため非常に萎える。 バーターシナリオでは前作キャラクターが多数登場するが、本作に登場しないジョブのアスタリスクの所持者6名(*7)は登場しない。中には作中で存在を仄めかすテキストが一切ないキャラクターもいる。前作の真エンドで死ぬことになったレスターは仕方ないにしても、残り5人を出せない理由はないはずである。 上記の通り一部を蘇生させておきながら、前作で犠牲になった重要なサブキャラクター達(*8)は蘇生の対象外となっているばかりか、まるで犠牲などなかったような軽い扱いをされている。明らかに今作のシナリオの都合で蘇生させる/させないが決められており、非常に印象が悪い。 なお海外版では日本プレイヤーからの批判を受けて「後味の悪い結果にならないように変更された」とのこと。 当然、海外プレイヤーからは「オリジナルをプレイさせろ」という旨の苦情が出た。国内プレイヤーからも「スタッフは何が悪かったのか理解していない」と呆れられたのは説明するまでもない。上っ面だけの修正で作品の評価は回復せず、さらに貶める結果を招いてしまった。 前作キャラについて 多くの前作キャラが続投しているがその多くは性格が改変(過度の記号化)され「下手な同人作品のよう」とまで言われる始末。 前作メインヒロインであるアニエスは天然ボケの部分が過剰に強調され、前作の性格はほとんど残されていない。なお、性格が変化していることや、囚われの身でありながら快適にしていること、なぜか囚われている場所の名称を知っていることなどから、一部のプレイヤーから「偽物ではないか?」と疑われることもあった。 + ネタバレ注意 挙句EDではティズと結婚するためだけに法王を辞任し、おばば様(というキャラ)を後任に選ぶ。 このおはば様、前作では敵の陰謀に対し無為無策で自分が統治する国を滅ぼしかけ、本作でもすべてが解決する寸前で黒幕に騙されて世界の危機を招くという、為政者として明らかに無能な描写がなされている人物である。アニエス曰く「和平は成立したし後はおばば様に任せておけば大丈夫」らしいが、本当にそうなのか? ちなみにアニエスは2の終盤、各地の有力者を集めて帝国軍を倒すために協力を申し出るシーンがある。その時他の出番が少ない有力者のキャラも呼ばれるが、1地方の権力者にもかかわらずおばば様だけは呼ばれておらず明確に戦力外扱いしている。このようにアニエスがおばば様の無能を理解してないとは思えないため、余計に疑問符を抱く行動になっている。 しかも、同ED内でイデアが反和平派の対処に奔走しているシーンがある。これでは「そのカリスマ性で対立する人々をまとめてきたアニエスが法王を辞めたので反和平派が盛り返してきた」ように見えるのだが、そんな状況をほっぽり出してティズ……というか「自分だけの幸せ」を選ぶその様は、前作の責任感が強いアニエスとは同一人物とは思えないほどの変化である。 イデアは子供っぽさが抜けていない、というより悪化して前作以上に子供っぽくなっている。インタビューでは「前作のイデアが見たいと思ってあえて成長部分は書かなかった」と述べている。イデアの成長は前作の主軸の一つであったため、彼女の成長を見たかった前作ファンから非難の声が上がった。また、標準的なプレイにおいてプレイ時間の多くを占めるサブシナリオの主人公ポジションをイデアが担当している(*9)ため、ユウの主人公としての印象を薄くしてしまっている。さらにリングアベルと相思相愛といった設定も追加されたが、前作をプレイしていればこれが明らかにおかしいことは十分わかるだろう。 ティズは「ワイルドになる」との触れ込みだったが、実際にはワイルドな寝癖が追加されただけ。もっとも前作EDから今作序盤まで意識を失っていたので性格が変わったらおかしいわけであるが。なお本作のパッケージは意味ありげなティズの後ろ姿だが、特に意味はない。 公国軍アスタリスク所持者もそれぞれの立場を捨て世界各地に点在しており、学者になった赤魔道士・ディローザ、刑事になったナイト・ハインケルなど訳が分からない。性格も改変され前作で外道として描かれたディローザやボリトリィが善人として描かれていたり、剣聖カミイズミが猫に致命傷を与えられたりとイメージぶち壊しである。 女性陣も堅物だが女の子らしさにあこがれるエインフェリア、やたら「豚」と連呼するSキャラになったメフィリア(*10)のようにベタな設定が追加されている。 「話の主軸はラブストーリー」とプロデューサーが発言した通り、やたらとキャラがカップリングされる。前作では恋愛感情などまるで見えなかったキャラまで、無節操にくっつけられる。メインの二人に関しては最初から好感度MAX状態なので、ラブストーリーの楽しみの一つである「好きになる過程」は一切描かれない。そもそも、ブレイブリーシリーズに恋愛要素を求めるファンは殆どいなかったのだが…。 魅力のない新規キャラ 主人公であるユウ・ゼネオルシアは「正教騎士団・三銃士リーダー」「学園を6ツ星で卒業した秀才」といった設定に反し「頼りなく」「無計画」。 残る三銃士のジャンには剣の能力で、ニコライには経験と冷静さで劣っているため、なぜリーダーになれたのか謎(常識的に考えれば超がつく名家であるゼネオルシア家当主としてのコネ)。なにより「高い所が怖いので吊り橋を避け遠回りしようとする」「お化け相手にビビッて腰を抜かし、戦闘中行動できない」といった情けない行動をとるため、そもそも騎士としての能力を疑われるレベル。 秀才設定も「終盤まで浮遊城へ行く方法を考えない」「空を飛ぶ方法を探すためにあたりのものを手当たり次第いじり、人様の里の壁を勝手にぶっ壊す」といった行動の前には説得力が全く感じられない。基本的に知恵が必要な場面はティズが何とかしてくれて、ユウは「さすがティズさん」とヨイショするだけ。 物語中に成長の過程が描写されればこのようなキャラでも良い意味での個性になり得たが、エンディングまでそのような成長は見られず最後まで情けない。 また声は浪川大輔氏が担当しているが、低めの声で無理に少年の声を演じている雰囲気でとにかく合わない。これは浪川氏の問題というより、配役と演技指導に問題があったのだろう。 ヒロインのマグノリアもFtSのムービーでは強気でミステリアスな雰囲気を醸し出していたが、実際は恋愛色の強い軽めのキャラとなっていた。そのムービーは本作のイベントにそのまま使用されているので非常に違和感を覚える。 軽いだけならまだしも、タレントのルー大柴や戦国BASARAシリーズの伊達政宗めいたやたら発音のいい英語交じりの喋り方(いわゆる「ルー語」)をする斜め上を突っ切ったキャラに。この点はかなりこだわりがあるようで、ネイティブ発音ができる声優(恒松あゆみ氏)を起用している。こだわる場所がズレてると言わざるを得ないが。 マグノリアら「月の民」の言葉はルクセンダルクの言葉とは違う設定で、月の民語は現実世界でいうところの英語という演出上の設定があるので、ルー語そのものはこだわりポイントとしては間違っていない。ただし、もともと普通の西洋風RPG並に英語などの西洋語が出てくる世界観だったわけで、そこに「月の民語=英語」という設定を後付けしようとしても世界観に馴染むはずはなかった。 作中でイデアから「マグノリアはもっとクールかと思った」と言われているので、ギャップ萌えを狙っていたのかも知れない。狙いが明後日の方向を向いてしまっている、と評さざるを得ないが。 マグノリアの大人っぽさを出そうとした結果頭身が上がってしまい、マグノリアのみ頭身が高いのは難しかったため他キャラの頭身を上げることで対応したという逸話がある。しかし、のちに公表されたマグノリアの身長は152cmと非常に低く、前記した話と矛盾している。(かなりヒールの高い靴を履いているので、それとの兼ね合いかもしれないが。) マグノリアの声優と頭身に関する話は(こちら)。 帝国軍アスタリスク所持者は既存のキャラにはない性格で、設定こそしっかりしている点は評価されている。しかし現在の世界に絶望し自らの命を捨ててまで歴史改竄のために戦ったにもかかわらず、主人公達が歴史改竄をした後の戦いでは主人公達が少し理解を示しただけで全員があっさり諦めてしまう。「6章で神界関係のシナリオをやるために無理やり退場させたのでは?」という声も。 また、前作の公国軍アスタリスク所持者はキャラの背景を直接的に説明することは避け、村人等からのセリフやメモなどで示唆するにとどまっていた。これにより各キャラの背景を考察する楽しみがあった。しかし、今作では本人が「俺はこんなにも可哀想な目にあったんだ!」とベラベラ自分の背景を語ってしまうため、考察の余地が完全に無くなってしまっている。 ただし前作はほとんどのアスタリスク所有者との戦闘が任意イベントでストーリーに関わりが薄かったのもあるため背景で示唆する程度で問題なかったともいえ、今作は全員がストーリー上必ず敵対しなければならない、また最終的に和解する展開のため動機を分かりやすくすること自体には納得はいく。 多すぎる矛盾 本作品は前作との設定における矛盾点が非常に多く、クリスタルの巫女・エタルニア公国など前作で特に重要だった設定にすら矛盾が生じている。アスタリスク所有者でない者がアスタリスクを所持し変装していたりと、基本的に前作の設定を正しく引き継いだものはないと思ってかまわない。 発売前インタビューで浅野氏はセカンドの世界が前作と異なる並行世界である可能性を示唆している(参考)ため、これらの矛盾や前記した性格の変化は本作品の舞台が「今作に都合の良い部分のみ切り貼りした」前作によく似た別世界であるが故かもしれない。シナリオの調整を放棄したとも捉えられるため納得できるかは別として、だが。 ちなみに前作・今作ともに世界観設定はシリコンスタジオの網代恵一氏が担当している。氏は今作でシナリオ担当もしているが、なぜここまで世界観が崩壊したのだろうか…? また本作品内でも矛盾が多く、特に歴史改竄に関わる部分に矛盾が集中している。 + ネタバレを含みます 先述の「アニエス救出に失敗した世界」は、とある人物の発言から、ブラウザゲームの『ブレイブリーデフォルトプレイングブレージュ(BDPB)』につながることが示唆されている。すなわち「歴史改竄を行ってもすでにある世界が消えるわけではない」事を示している。実際、BDPBラストのシナリオはその可能性を強く感じる展開である。 しかし本作のEDで生じた問題の解決方法は「過去に戻りティズにあるものを渡すこと(FtS追加シーン)」である。すなわち「歴史改竄することで未来にも影響を与える」ことを示しており、前者の設定と矛盾する。 もし後者の設定が正しければ、BDPBの世界は存在しないことになってしまう。軽いファンサービスか販促のつもりだったかもしれないが、無理にBDPBと絡めたために設定に綻びが生じる事となった。 「前作をプレイしていなくても大丈夫」との触れ込みだったが… 実際には最初に前作のネタバレダイジェストが入るだけというもの。当Wikiの前作記事で「シナリオのネタバレを見てしまうと楽しみを大きく損なう。」と書かれ折り込みで隠している内容ほぼ全部である。そのため本作でブレイブリーシリーズに興味を持って前作をプレイしても十分に楽しむことはできない。 このムービーは公式サイトでも視聴することが可能だが、冒頭に「ご注意!完全ネタバレ動画となります。視聴には十分ご注意ください。」と表示される。分かっているなら配慮はしてほしいものである。 ただしムービー自体の出来は良く、既プレイヤーがストーリーを思い出すにはちょうど良い設計になっている。 ムービー以外での未プレイヤーへの配慮は、ほとんどない。ユウ・マグノリアも似たような状態のため、ある意味彼らの気持ちがわかるかもしれない。 『FtS』で追加されたシーンがEDに深くかかわるため、『フライングフェアリー』のみプレイした人にはEDが十分に理解できない。 さらに前作に登場したリングアベルの設定はIFストーリーである筈の『Rの手帳』準拠。一体何の続編なのやら。 そのためセカンド自体がIFストーリーではないか?という現実逃避考察が出る始末。 上記の通り前作を軽視した表現が多いのも相まって「前作をプレイしていない方が楽しめる」というのは、何とも皮肉である。 体験版に関する問題 体験談は本編の前日譚という位置づけで、主人公・ジャン・ニコライの3人が三銃士として活躍する姿を描いている。 しかし本編では、ジャンとニコライはあまりにも早い時期にパーティーから離脱してしまう。ほとんど三銃士間でのやり取りがないので、いまいち絶望感にかける。しかも二人には経験値が入らないので、イベント前から離脱することは容易に想像がついた。 この事に対しインタビューでは「早く初期メンバーを揃えたかった」「三銃士の絡みは体験版で済ませた」と発言している。 だが、そもそも本作購入者の全員が体験版をプレイしているかというとそうでもなく、楽しみをとっておくため体験版をプレイしない者・店舗でたまたま購入した者・そもそもWi-fi環境がない者もいる。それらの層への配慮は完全になされていなかった。 ジャンやニコライのキャラは比較的良好なものであったため、「三銃士で冒険がしたかった」という声も少なからず存在している(*11)。中盤まで別行動で協力させるなり、途中まで参戦し後で加入するティズ・イデアにジョブレベル等を引き継ぐなどといった手もあった筈であろう。オマージュ元であるFF5はその辺りを上手く調理し感動的なシーンへ昇華している事も不満に拍車をかけた要因である。 体験版に登場した帝国軍アスタリスク所持者に関してはほぼ全スルー。ガイストなど一度見たら二度と忘れられないキャラがいるなかで、なぜかディローザにのみテントイベントで反応を示す。一応体験版と本編はある程度の期間が空いているのだが…。 演出関係 BGM 楽曲担当は前作のRevo氏がスケジュールの都合から参加できなかった為、「メルト」など各種ボーカロイド曲や「君の知らない物語」などで知られる音楽ユニット「supercell」のryo氏に変更された。 しかしRevo氏が手掛けた前作の曲に対して、全体的な評価はかなり低くなっている。また、全体的にDQやFFに似ているといった指摘も多い。もっともこれはryo氏が悪いというよりは、前作で世界観に非常にあった曲を作ったRevo氏が素晴らしかったという方が正しいか。 そもそもryo氏自身は「どちらかというとボーカル曲(歌詞・声ありの曲)の方が得意」と話しており、一応年に1・2回程度劇伴の作曲を担当しているとはいえインストミュージック(声なしの曲)中心になるゲーム音楽の作曲はやはり困難ではないか、という意見は発売前からあった。蓋をあけてみれば実際にその通りだったため、「人選ミスである」と指摘されるに至った。 また、ryo氏の曲はエレキギターを多用する傾向にあり、その影響を最も受けているのが各キャラの必殺技BGMである。どれもエレキギター中心で「どれがだれの曲か、印象に残らない」といった声が多く聞かれる。前作は各キャラのイメージにきちんと合わせて楽器も変えており印象に残りやすい曲だった為、明確な劣化と捉えられている。 なお「バトルオブアンネ(1戦目)」や「バトルオブプロビデンス」といったエレキギターを使用しない曲は比較的好評である。「バトルオブオブリビオン」のようにエレキギターの映える曲もあるにはあるのだが、やはりその他の曲に埋もれてしまっている感じは否めない。 ファンタジーものの物語にエレキギターを多用した曲を使い成功した例は、それこそスクウェア・エニックスの過去作品にも山のようにある。本作については、適材適所に失敗した結果と見るべきか。 BGMの使用箇所もちぐはぐである。1章で登場するボスモンスター戦ではなぜか帝国軍アスタリスク所持者戦の曲「試練の戦い」が流れ、終盤に登場するあるアスタリスク所持者戦や隠しボス戦ではなぜか前作の通常ボス戦の曲「戦いの果てに」が流れる。ダンジョンBGMも新規ダンジョンなのに前作の曲だったりすることがあり、どのような意図で使い分けているのかがよく分からない。 OPムービー 今作にはCGムービーに合わせてボーカル曲が流れるOPが存在するのだが、それが各章の最初に毎回流れる。それもシナリオの進行は完全に無視され、登場キャラが離脱しようが死亡しようが内容は変わらない。 アニメを参考にしたとのことだが、王道ファンタジーRPGであるブレイブリーシリーズになぜアニメ要素を足そうとしたのかは不明。前記のキャラ改変も含めアニオタ層やネット層を狙ったのではないかとも言われている。 ただし、そういったアニオタ層やネット層からの評価もあまりよくない。肝心のアニメでもシナリオ進行に合わせてOP内容の変更ぐらいはしている。言い方は悪いが、完全にスタッフの自己満足でしかない。 別にムービーの出来が悪いと言った話ではないので、普通にゲーム起動時等で流すようにすればこのような批判も無かったろうに。 そもそも吉田絵とリアル系のムービーの相性が良くないといった意見が非常に多い。前作の時点でムービーCGの評判はそこまでよくない。ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争のようなトゥーンシェードにすればよかったという意見も。 使いまわし問題 本作は前作と同じ世界で冒険するため、街やダンジョンのほとんどは前作の流用であり新鮮味は皆無。新規のものも各大陸に街が1つ、ダンジョンが1~2つ。明らかに少ない。 前作キャラを多く出す関係上、街を使いまわすのはまだ理解できる。それでも新しく入れる場所を追加する等のことはできたはず。 ダンジョンに関してはストーリーに関わる「公国軍司令部」、街と一体化した「大風車工区」は仕方ないが、他のダンジョンは特にシナリオ上行く必要がなく使いまわす必要性を感じない。例えば本作と同じように前作からの使いまわしが非難された『セブンスドラゴン2020-II』でもほとんどのダンジョンが新規であった。 一応既存のマップは地形が多少変化していたりするが、ほぼ誤差レベルである。 追加された街も、飛空艇以外で行き来できないはずの大陸に歴史ある港町、産業の発達していない大陸に温泉街のある王国など前作との設定のズレが激しい。 BGMも前作で使われたものは基本的に続投。稼ぎで推奨されるMAP・クリア後の隠しダンジョン・隠しボス・配信魔王はすべて前作のBGMが流れるので、やりこむほど今作のBGMを聞く機会は失われる。 システム関係 連続チャンス 戦闘を1ターン以内に終了させた場合、BPを引き継いで再度エンカウントする選択が発生する。1ターン内に戦闘を終了させ続けるうちは連チャンし続けることが可能で、連戦数に応じ獲得pq、Exp、JPに補正が掛かる。雑魚戦が作業にならないようにと前作の戦闘ボーナスに代わり導入された本システムであったが…。 まず、戦闘ボーナスと比べ補正が異常に高い。戦闘ボーナスは最大でも1.5倍で、そこまで行くのに10戦は必要であったが、連続チャンスは2連戦で1.5倍で連戦数が増えるごとに0.2倍ずつ増えていく(*12)。 あまりに補正が高いため格下相手を全体魔法で一掃しつつ、BP回復はブレイブアタック(*13)で済ましExpやJPを稼ぎ、メインのダンジョンはエンカウント-100%で素通りするプレイが横行した。作業にならないようにするシステムのはずが、結果としてより作業を助長させることとなった。また、目的のアビリティを覚えようとしているとレベルが上がりすぎてしまい、経験値をOFFにしないと目標レベルを簡単に超すような事態が起きた。 コンプリートガイドのインタビューを読む限りでは、一応スタッフも特定モンスターを倒し続ける可能性は考慮している様子。Uの手帳の記述は何度かモンスターを倒さなければ埋まらない。そのため稼ぎを優先すると記述が埋まらないといった問題が出てくる。 本システムが生まれた背景には、前作終盤で「黄泉送り(*14)」で戦闘もせず稼ぎを行うプレイヤーが多かったこともある。しかし獲得JPの上限が999しかないので、終盤になると連続チャンスの恩恵があまり受けられない(*15)。結局黄泉送りで稼ぎをすることになる。ちなみに前作から黄泉送りの装備コストが下がっている。なぜ? そもそも前作では留まって稼ぎをするより、ストーリーを進めたほうが効率が良かった。そのため前記した「黄泉送り」を除けばスタッフが危惧するほどの稼ぎは推奨されていなかった。 ブレイブリーセカンド 『FtS』で追加されたシステムでSPを消費し追加行動を入力できるシステム。基礎仕様については『FtS』の記事を参照。 ゲームを起動していればスリープでなくてもSPが溜まるように変更され、確実にクリティカルが出るように変更され多少は利便性は向上した。もっとも1SP溜めるのに8時間必要なのはそのままなため、スリープ時以外にSPが溜まることにさしてメリットはない。 しかし「SPの使用状況が使用した時点でセーブされてしまう」「BPを消費するアビリティを使用する際にはその分のSPが必要になる」といった仕様はそのままである。そのため「ブレイブリーセカンドを使用してなお敗北した場合は、次回の戦闘で使用できず更に勝率が下がる」「カンストしてしまうBP消費技の上限を気軽に調べられない」といった問題もそのままである。結果、配信時にダメージ限界突破させるぐらいしか使い道がない。 一応、敵に『こちらのHPを一桁にする攻撃』が追加されたのでその対処に使えなくもない。しかしそもそもこの攻撃は元々FFシリーズの出で、ATBのシステムありきの攻撃であったため、ターン性に近いブレイブ&デフォルトシステムと相性が非常に悪い。浅野氏らはFFシリーズにも関わっていたはずなのに、このちぐはぐっぷりは一体どういう事なのだろうか。 上記の不便さは「課金アイテムを買わせる為ではないか」と考えられる。しかしあまりにも不便すぎることや、そもそもブレイブリーセカンドを使わなければならないほどの強敵がいないことなどから課金するものはほとんどいない。 ストーリー上で使わなければならない場面が存在するが、あまりに長い間使わなかった為使い方を忘れていたプレイヤーも多かった様子。 + ネタバレを含みます ラスボスの行動パターンにはブレイブリーセカンドを使った攻撃が含まれている。コマンドの入力中にいきなりブレイブリーセカンドの演出が流れてラスボスが不意打ちをしかけてくる流れは初見ではなかなかのヒヤヒヤもので、プレイヤーへラスボス戦らしい心地よいプレッシャーを与えてくれる。 もっとも一歩間違えれば理不尽に直結しかねないのでバランス調整に苦しんだのかラスボスの攻撃はかなりヌルく、不意打ちで崩されると危険な局面が出現するほどにも苦戦する相手ではないことに気付いてしまうと……。 バッタ ゲーム序盤で登場する「バトルホッパー」を指す。このモンスターは序盤で登場するバッタの雑魚敵だが、本作の調整不足の象徴として語られている。 原因は主人公が一人の際に遭遇するにもかかわらず、主人公の能力を超える素早さを有しており、更に主人公側が同様のアビリティを使うにはBPの消費が必要なジャンプ攻撃をノーコストで放てるという二点にある。 それによりバッタがジャンプ⇒こちらの攻撃が不発⇒次ターン攻撃対象がおらずこちらは防御⇒バッタが下りてくる⇒…とループしてしまう。この状態になるとバッタはほぼジャンプしか使ってこなくなり、逃げる以外の対処法はなくなる。 今作ではほかにも全体状態異常や防御無視の高威力攻撃、HPが1になる攻撃など厄介な攻撃をする雑魚敵が多い。そのため前記したエンカ0の素通りプレイが行われやすかった。 一方でボスはそれほど厄介な攻撃は行わず、全体的に強くない。シナリオの関門として印象を残さねばならないボスよりも、十把一絡げで出てくるそこらの雑魚が厄介で印象に残りやすいというのは流石に本末転倒ではないだろうか? 新しい状態異常『ゴースト』 セカンドで新たに追加された状態異常。霊体となることで敵からの攻撃を完全に受けない代わりに、魔法以外使用不可・バフ無効・実質戦闘不能(*16)になる。全滅のリスクが増える代わりに安全に魔法が使える状態異常となっているが… この状態は『ピンチに消費0(HPが20%以下のときにMP消費が無くなる)』の効果が適用されてしまうため、MPを消費せず魔法が使用可能となる。このため常時『フルチャージ(MPが満タン時に魔法のダメージが1.5倍)』の効果を維持することもでき、強化された魔法をMP0で乱発できてしまう。全滅のリスク向上があってもなお強力すぎ、明らかにバランスを崩している。 味方を3人までゴースト化させて、残り一人が防御特化で耐えればほぼデメリット無しで魔法を連発できる。 非常に弱いラスボス 最終形態は本体と両腕という構成だが、行動パターンは威力の低い全体攻撃と強化を打ち消す『デスペル』くらい。しかも全体攻撃は4ターンに一度しか使ってこない為、あまりに貧弱。時折こちらのコマンド入力に割り込んで威力のやや高い全体攻撃を仕掛けてくるが、正直負ける方が難しいレベル。 腕を撃破すると次のターンに腕を蘇生しつつ全体攻撃を仕掛けてくるので、腕ばかり狙っていると負ける可能性がある。ただしそもそも腕の攻撃が貧弱なので、腕を撃破するメリットは全くない。 なお、第1形態は比較的多彩な攻撃を仕掛けてくるのでそれなりに強い。前座の方が強い・変身しない方が強いというのは、RPGの演出としては先駆者が存在しており、また場合によっては成功例となりうることもある為否定はできないが……仮に本作においてラスボスの弱さが狙ったものであった場合、それが演出として功を奏しているかと問われれば、間違いなく「否」である。 やりこみ要素の少なさ 上記のとおりスキルは豊富なのだが、それを使える相手が少ない。クリア後の隠しボスは『光の4戦士』から引き続き登場している冒険家ぐらいで、それも強力な全体攻撃のみを行ってくるのであまり取れる戦略がない。 他には一定条件を満たすと自分のレベルに応じた強さの強敵が現れるが、本当にそれくらいしかない。 『FtS』と同じように強敵配信も行われていたが、それも2か月で終了している。本作が不評で販促にならないと判断されるのも無理がない状況とはいえ、いくらなんでも早すぎではないだろうか…? 一応、すれちがい通信等でプレイヤー間で強敵を配信・受信し合えるが、現状新しいものは増えていないので、あまり種類を期待することはできない。インタビューでは1週間毎に配信し、受け取り損ねたプレイヤーの配慮もする予定であったことが述べられている。 また第〇天魔王の配信ののちに「第一天希望」という強敵が配信されたが、第二天希望以降は存在しない。おそらく二以降も配信の予定があったが、あまりの不評ぶりに中止になったものと思われる。 『FtS』で追加されたボスラッシュは非常に好評であったにもかかわらず、なぜか本作品では採用されていない。「続編のために」とはなんだったのか? 装備に関して ハードモードでクリアするともらえるものが、隠しダンジョンで入手可能な武器。しかも無限に入手可能。苦労の割に釣り合わない。 前作ではアニエスの衣装が入手できた。この衣装はこの方法でしか入手できず、作中でアニエスが着たことがないためやりこみのご褒美としては十分であった。 先行配信と宣伝されていた装備は発売から4年以上経った今でも一般配信されていない。しかるべき所に訴えを起こせば対応されるレベルの問題。 衣装に関して 前作『FtS』では村の復興ですっぴんのままの服と各キャラの衣装一つが購入でき、さらに特定の条件を満たすことで女性陣の衣装が入手できた。 今作ではゲーム中で入手できるのは『てぬぐい』のみ。 それ以外の無料入手できる衣装は「早期購入者特典(後から購入した人は手に入らない)」「配信敵を倒すことで入手」といったものになり、すれちがいやWi-fiの環境がない場合は手に入りづらい衣装など、ゲーム外での格差が大きい。 その他は「関連グッズに付属されたコードを入力」や「前作セーブデータ引き継ぎ」しかない。勿論グッズの付属コードは入力期限が切れており現在では入手不可能。 総評 前作『ブレイブリーデフォルト』は「原点回帰」を謳う「王道ファンタジーRPG」として、昔ながらのRPGを好む層から一定以上の評価を得ていた。 しかし、本作では妙なパロディ要素・キャラの改変などが盛り込まれ、シナリオ面で大不評の嵐が吹き荒れた。システム面もUIは更に快適になった一方で、連続チャンスやアビリティなど詰めの甘さも目立つ。 結果として、新規層からの評価はそこそこだったものの、前作までを高く評価していた層の多くからは見放されてしまった。 余談 本作のシナリオは以下の5名による体制で作成され、前作のシナリオ担当だった林直考氏は外されている。林氏を外した理由は不明。 浅野智也氏(スクエニプロデューサー) 高橋真志氏(スクエニアシスタントプロデューサー) 中原顕介氏(シリコンスタジオディレクター) 網代恵一氏(シリコンスタジオ所属) 月島総記氏(前作小説版担当の小説家) なお海外版では翻訳の過程においてシナリオの問題点の多くが解消したのか、改変自体への批判こそあれど国内版程の不満は噴出していない。 本作発売前、ツイッター上の「前作が面白かったからだけで予約していいか迷う、ゲーム業界はあまり信用できない」という呟きに対し、ブレイブリーセカンド公式アカウントが、「誇りをかけて言うよ 面白いです…!」「こういうご意見を聞くと、いかに家庭用ゲームがファンを裏切ってきたかということで悲しくなります」と反応していた。しかし自分達もファンの期待と信頼を裏切る事態になってしまったのは皮肉である。 本作プロデューサーの浅野智也氏は、本作発売以前よりツイッターを始めとした公の場において問題発言ともとれる言動が目立ちがちであった。本作発売前後においては作品の公式アカウントの私物化などその傾向がより顕著となり、ファンからの不満と失望を助長させてしまった。 2020年に浅野氏はファミ通のインタビューにおいて、本作の不評を大いに反省し『OCTOPATH TRAVELER』等本作以降の作品制作に生かしていることを明かしている。また「本作の不評がシリーズの継続を困難にさせてしまったが、ソーシャルゲーム『ブレイブリーデフォルト フェアリーズエフェクト』(*17)のリリースがきっかけで、新たなスタートを切ることができた」とも語っている。 この後の浅野チームは本作の一件以降、王道ファンタジー系列の作品を安定してリリースし続けている。そういった意味では続編モノにおける反面教師的存在となった…のかもしれない。 出来の悪さと出荷数の多さから早々に値崩れを起こし、中古ショップではかなり投げ売りされている。 遂には本作の新品価格が『FtS』の中古価格や下記の公式攻略本の価格を下回るまでになった。 公式攻略本の問題 ゲーム発売から1か月後にスクウェア・エニックス"公式"から出版された攻略本に誤字・誤情報が多いことが注目された。 アビリティの効果の多くが間違っていたり、ダメージ計算式に誤りがあるなど信憑性に欠けるものであった。特に物理の全体攻撃を強化する「ケントゥリオ」と魔法の全体攻撃である「召喚魔法」の組み合わせは理解に苦しむものであった。ちなみに表紙は黒かった。 他の出版社ならば精々「大丈夫?」と揶揄される程度だが、公式がこの体たらくでは笑うに笑えない。 2ちゃんねるのこのゲームのスレッドには以下のテンプレが貼られることとなった。前作プレイヤーの落胆ぶりが窺い知れる…。 Q.前作やってないんだけど、このゲーム面白い?A.とりあえずフォーザシークウェルの体験版やれQ.フォーザシークウェル面白かったけど、このゲーム面白い?A.お前には合わない、あきらめろ ラスボスは大層な肩書きに反したショボイ目的や、戦闘能力の低さが目立ったことでネタ扱いされ、プレイヤーからは敬称付きで呼ばれ数々のAAが作成されるなど人気を誇った。 他作品への客演 LORD of VERMILION IIIにイデアとマグノリアがゲスト参戦している。 両者ともにシリーズの目玉システムを端的に再現したシステムを搭載。特にイデア側の再現度は高い。 バージョンアップにて今作主人公と同じ名前と声を持つシスコン番長と共演を果たす。更にBASARAの伊達政宗も参戦し、ルー語使いの先輩とも夢の共演を果たした。 3DS版『拡散性ミリオンアーサー』にて本作とのコラボイベントが行われ、参加する事で本作登場人物のカードを入手する事ができた。 また、スクエニメンバーズサイトに本作体験版のプレイデータをアップロードする事で「ブレイブリー型 アニエス」のホロ仕様カードを手に入れられた。 このイベントで入手できたカードの中に「ブレイブリー型 三銃士」というものがある。カードに用いられたイラストは本作公式イラストの使い回しではあるが、ユウとジャン・ニコライの3人がいかにも息の合ったトリオであるかのように書かれた解説文を見て、やるせない気持ちになってしまうユーザーも多かったとか。 本作発売後の展開 本作開発陣は本作の発売後、Nintendo Switch専用タイトル『OCTOPATH TRAVELER』を開発し、2018年7月13日に発売された。 2021年2月26日に『ブレイブリーデフォルトII』がNintendo Switch用ソフトとして発売。 世界観は一新されており、従来のブレイブリーシリーズ作品との繋がりは一切無いことが明かされている。 本作の出来から「『ブレイブリーデフォルト』の続編を作ってほしい(=本作を無かったことにして欲しい)」といったジョークが生み出されていたが、本当に実現してしまった。 内容自体は手堅い王道RPGとなっており、本作における問題点も概ね改善されており、「がんばリベンジ」に成功したと言える。 後に『シアトリズム ファイナルバーライン』にて『ブレイブリーデフォルト』と同『II』の楽曲がDLCとして配信されたが、本作は一切含まれていない。 『セカンド』の流れを汲む『サード』については、本作発売当時のファミ通のインタビューで浅野氏が「私の中ではすでに構想がある。本作の売れ行きが良ければすぐに企画書を提出する予定」と述べている。そのためツイッター公式アカウントが意味深な発言をする度に「『サード』の伏線か?」と色めき立つファンもいた。 現状はお蔵入り状態だが、『II』の発売前インタビューでは「シリーズを応援していただければ、今後、お届けする機会もあるかもしれません」とコメントしている。実現するかはさておき、本作と同世界観の作品も完全に諦めたわけではないようである。
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ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー part64-84~86,88 84 :ブレイブリーデフォルト ◆l1l6Ur354A:2012/11/17(土) 18 18 12.32 ID rsB7aeBw0 新作『ブレイブリーデフォルト Flying Fairy』を投下します。 後半、本筋の流れがわりと込み入ってくるため、 サブシナリオや各キャラの細かいドラマは削って芯の部分だけをまとめた内容になってます。 ご了承ください。 85 :ブレイブリーデフォルト ◆l1l6Ur354A:2012/11/17(土) 18 21 48.88 ID rsB7aeBw0 羊飼いの少年ティズの住むノルエンデ村は、突如出現した巨大な穴によってティズだけを残し壊滅。 大穴から溢れ出した闇と怪物たちが世界にさまざまな災厄をもたらし始める。 クリスタルを崇める“クリスタル正教”の巫女アニエスは、異変調査のためノルエンデ村跡地を訪れた所を、 アンチクリスタル主義を掲げ正教と敵対する“エタルニア公国”の追っ手に襲われ、ティズに助けられる。 クリスタルの精霊を名乗りアニエスに同行する妖精エアリーの話では、 世界に存在する4つのクリスタルに巫女が“解放の儀式”を行えば、世界から闇を浄化できるという。 エタルニア公国元帥の娘でありながら、公国の非道なやり方に反発し軍を抜けた少女イデアと、 未来の出来事が書かれた謎の日記を持つ記憶喪失の青年リングアベルを仲間に加え、 公国と戦いながら世界を巡ってクリスタルを次々に解放していく一行。 すべてのクリスタルを解放したことで出現した光の柱の中で、エアリーが最後の仕上げをする直前、 妨害に現れた公国の暗黒騎士アナゼルと戦うが、その割れた仮面の下から現れた顔はリングアベルと瓜二つだった。 驚く一行を光が包み、気が付くと、世界がゲーム序盤の状況に戻っていた(クリスタルは未解放、倒した敵幹部たちも生存)。 そのことを認識しているのは主人公一行だけで、なぜこうなったのかエアリーにも解らないらしい。 時間が過去に巻き戻ったにしては、以前とは微妙に違いがある(NPCの人格や状況に細かい差異があるなど)。 戸惑いつつも、再び4つのクリスタルを解放して回る主人公たちだが、 老師ユルヤナ(以前も助けてくれたアニエスの後援者)は彼らを「別の世界から来た者」だと看破した。 ここは元いた世界の平行世界だったのだ。 平行世界は無数に存在し、リングアベルもまた別の平行世界から飛ばされてきたアナゼルだった。 リングアベルの本来の世界では、ティズたち一行は謎の強大な魔物に殺されたらしい。 老師がティズとアニエスだけに語ったところによると、 遙か昔にアニエスそっくりな“天使”が現れ、“巫女を惑わして災厄をもたらす者”の存在を予言して死んだという。 また、クリスタルがなくても人は生きていけるし、壊してもいつか再生するという秘密を告げられる。 86 :ブレイブリーデフォルト ◆l1l6Ur354A:2012/11/17(土) 18 26 01.65 ID rsB7aeBw0 ※以降、シナリオ分岐 前回と同じく4つのクリスタルをすべて解放すれば、 また別の平行世界に飛ばされ、同じことを繰り返すループになる(サブイベントの展開、NPCの生死など細かい変化あり)。 ループのどこかのタイミングで、クリスタルを解放する際にエアリーの制止を無視してボタンを連打し続ければ、 クリスタルが破壊され“終章”に突入。 破壊せずにクリスタル解放→次の平行世界に移動を4ループ繰り返せば“真終章”に突入する。 ・終章 エアリーが醜悪な魔物(リングアベル本来の世界でティズたちを殺した魔物)の本性を現わし、真の目的を告げる。 それはすべてのクリスタルが解放=暴走した際のエネルギーを利用し、平行世界同士を繋ぐことだった。 これを繰り返して無数の平行世界を繋げば、エアリーの創造主である破壊神ウロボロスが降臨するという。 エアリーは11億年にも渡って、すでに幾万の世界を繋げてきた。ノルエンデ村の大穴は世界が繋がったことでできたもので、 エアリーはそこから今回の世界に現れてアニエスたちに嘘を吹き込み、利用したのだった。 (老師に巫女を惑わす者=エアリーの存在を告げた“天使”は、以前の世界で騙されたことを知ったアニエス自身) 計画を妨害されて怒り狂うエアリーを倒せばエンディング。主人公たちはそれぞれ元の世界に戻る。 ※ゲームの副題「FLYING FAIRY」から頭文字のFを抜くと「LYING AIRY(=嘘つきエアリー、終章のタイトル)となる。 ・真終章 十分な数の世界が繋がったことで破壊神ウロボロスが降臨する。 ウロボロスの目的は無数の世界を喰らって力に変え、神々の平和な世界“神界”へと攻め込むことだった。 (神界=プレイヤーのいる現実世界と思われる。操作キャラであるティズに「神界のものが介入している」発言、 「あれが神界だ」のセリフと共に3DSのカメラを利用して現実の映像が映し出されるなど) 主人公たちはエアリーを撃破し、老師たちの助けを得てウロボロスに挑むが、 世界を破壊して無限に再生(フレンド登録した他プレイヤーの世界が破壊される演出が入る)するウロボロス。 諦めかけたその時、クリスタルの力で他の世界に呼びかけ、 平行世界の主人公(他プレイヤーのパーティ)たちがそれぞれの世界の破壊を阻止している間に、 ウロボロスをついに撃破することに成功する。 エンディング、元の世界に戻る主人公たち(リングアベルは本来の世界に戻ってエアリーに三人が殺されることを防ぐような描写あり)。 最後にティズは「借りていたものを返さなきゃ」と言って弟の墓前で眠りにつく。 (ティズも冒頭で死んでおりプレイヤーが介入を終えたことで息絶えたともとれる描写だが、はっきりとは語られない) 88 :ブレイブリーデフォルト ◆l1l6Ur354A:2012/11/17(土) 20 48 53.37 ID rsB7aeBw0 補足すると、中盤からエアリーには怪しい部分が目立ってくるので(人命よりクリスタル解放を優先するとか) 多くのプレイヤーは「こいつなんか怪しくないか」と考えると思う。 個人的に秀逸だと思うのは、「ファイナルファンタジーを意識したゲーム」という印象自体がミスリードになっていること。 プレイヤーがまさかクリスタルを壊してもいいとはなかなか思い至らないとか、 「略称をFFっぽくするためでは」と言われていたサブタイトル自体に仕掛けがあったりとか(FFじゃないのでFとFを抜くと真の意味が分かるという説も)。 ジョブにスーパースターや商人、最初はお城の周りでスライムと戦うなどドラクエを意識させるネタも入ってるので、 妖精が黒幕はドラクエ9を踏まえたミスリードかもしれない。
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ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー part64-84~86,88 84 :ブレイブリーデフォルト ◆l1l6Ur354A:2012/11/17(土) 18 18 12.32 ID rsB7aeBw0 新作『ブレイブリーデフォルト Flying Fairy』を投下します。 後半、本筋の流れがわりと込み入ってくるため、 サブシナリオや各キャラの細かいドラマは削って芯の部分だけをまとめた内容になってます。 ご了承ください。 85 :ブレイブリーデフォルト ◆l1l6Ur354A:2012/11/17(土) 18 21 48.88 ID rsB7aeBw0 羊飼いの少年ティズの住むノルエンデ村は、突如出現した巨大な穴によってティズだけを残し壊滅。 大穴から溢れ出した闇と怪物たちが世界にさまざまな災厄をもたらし始める。 クリスタルを崇める“クリスタル正教”の巫女アニエスは、異変調査のためノルエンデ村跡地を訪れた所を、 アンチクリスタル主義を掲げ正教と敵対する“エタルニア公国”の追っ手に襲われ、ティズに助けられる。 クリスタルの精霊を名乗りアニエスに同行する妖精エアリーの話では、 世界に存在する4つのクリスタルに巫女が“解放の儀式”を行えば、世界から闇を浄化できるという。 エタルニア公国元帥の娘でありながら、公国の非道なやり方に反発し軍を抜けた少女イデアと、 未来の出来事が書かれた謎の日記を持つ記憶喪失の青年リングアベルを仲間に加え、 公国と戦いながら世界を巡ってクリスタルを次々に解放していく一行。 すべてのクリスタルを解放したことで出現した光の柱の中で、エアリーが最後の仕上げをする直前、 妨害に現れた公国の暗黒騎士アナゼルと戦うが、その割れた仮面の下から現れた顔はリングアベルと瓜二つだった。 驚く一行を光が包み、気が付くと、世界がゲーム序盤の状況に戻っていた(クリスタルは未解放、倒した敵幹部たちも生存)。 そのことを認識しているのは主人公一行だけで、なぜこうなったのかエアリーにも解らないらしい。 時間が過去に巻き戻ったにしては、以前とは微妙に違いがある(NPCの人格や状況に細かい差異があるなど)。 戸惑いつつも、再び4つのクリスタルを解放して回る主人公たちだが、 老師ユルヤナ(以前も助けてくれたアニエスの後援者)は彼らを「別の世界から来た者」だと看破した。 ここは元いた世界の平行世界だったのだ。 平行世界は無数に存在し、リングアベルもまた別の平行世界から飛ばされてきたアナゼルだった。 リングアベルの本来の世界では、ティズたち一行は謎の強大な魔物に殺されたらしい。 老師がティズとアニエスだけに語ったところによると、 遙か昔にアニエスそっくりな“天使”が現れ、“巫女を惑わして災厄をもたらす者”の存在を予言して死んだという。 また、クリスタルがなくても人は生きていけるし、壊してもいつか再生するという秘密を告げられる。 86 :ブレイブリーデフォルト ◆l1l6Ur354A:2012/11/17(土) 18 26 01.65 ID rsB7aeBw0 ※以降、シナリオ分岐 前回と同じく4つのクリスタルをすべて解放すれば、 また別の平行世界に飛ばされ、同じことを繰り返すループになる(サブイベントの展開、NPCの生死など細かい変化あり)。 ループのどこかのタイミングで、クリスタルを解放する際にエアリーの制止を無視してボタンを連打し続ければ、 クリスタルが破壊され“終章”に突入。 破壊せずにクリスタル解放→次の平行世界に移動を4ループ繰り返せば“真終章”に突入する。 ・終章 エアリーが醜悪な魔物(リングアベル本来の世界でティズたちを殺した魔物)の本性を現わし、真の目的を告げる。 それはすべてのクリスタルが解放=暴走した際のエネルギーを利用し、平行世界同士を繋ぐことだった。 これを繰り返して無数の平行世界を繋げば、エアリーの創造主である破壊神ウロボロスが降臨するという。 エアリーは11億年にも渡って、すでに幾万の世界を繋げてきた。ノルエンデ村の大穴は世界が繋がったことでできたもので、 エアリーはそこから今回の世界に現れてアニエスたちに嘘を吹き込み、利用したのだった。 (老師に巫女を惑わす者=エアリーの存在を告げた“天使”は、以前の世界で騙されたことを知ったアニエス自身) 計画を妨害されて怒り狂うエアリーを倒せばエンディング。主人公たちはそれぞれ元の世界に戻る。 ※ゲームの副題「FLYING FAIRY」から頭文字のFを抜くと「LYING AIRY(=嘘つきエアリー、終章のタイトル)となる。 ・真終章 十分な数の世界が繋がったことで破壊神ウロボロスが降臨する。 ウロボロスの目的は無数の世界を喰らって力に変え、神々の平和な世界“神界”へと攻め込むことだった。 (神界=プレイヤーのいる現実世界と思われる。操作キャラであるティズに「神界のものが介入している」発言、 「あれが神界だ」のセリフと共に3DSのカメラを利用して現実の映像が映し出されるなど) 主人公たちはエアリーを撃破し、老師たちの助けを得てウロボロスに挑むが、 世界を破壊して無限に再生(フレンド登録した他プレイヤーの世界が破壊される演出が入る)するウロボロス。 諦めかけたその時、クリスタルの力で他の世界に呼びかけ、 平行世界の主人公(他プレイヤーのパーティ)たちがそれぞれの世界の破壊を阻止している間に、 ウロボロスをついに撃破することに成功する。 エンディング、元の世界に戻る主人公たち(リングアベルは本来の世界に戻ってエアリーに三人が殺されることを防ぐような描写あり)。 最後にティズは「借りていたものを返さなきゃ」と言って弟の墓前で眠りにつく。 (ティズも冒頭で死んでおりプレイヤーが介入を終えたことで息絶えたともとれる描写だが、はっきりとは語られない) 88 :ブレイブリーデフォルト ◆l1l6Ur354A:2012/11/17(土) 20 48 53.37 ID rsB7aeBw0 補足すると、中盤からエアリーには怪しい部分が目立ってくるので(人命よりクリスタル解放を優先するとか) 多くのプレイヤーは「こいつなんか怪しくないか」と考えると思う。 個人的に秀逸だと思うのは、「ファイナルファンタジーを意識したゲーム」という印象自体がミスリードになっていること。 プレイヤーがまさかクリスタルを壊してもいいとはなかなか思い至らないとか、 「略称をFFっぽくするためでは」と言われていたサブタイトル自体に仕掛けがあったりとか(FFじゃないのでFとFを抜くと真の意味が分かるという説も)。 ジョブにスーパースターや商人、最初はお城の周りでスライムと戦うなどドラクエを意識させるネタも入ってるので、 妖精が黒幕はドラクエ9を踏まえたミスリードかもしれない。
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登録日:2016/10/20 Thu 17 31 00 更新日:2024/04/30 Tue 20 52 49NEW! 所要時間:約 43 分で読めます ▽タグ一覧 あいつは……死んだはずだ なつみ生きとったんかワレ 偽装死 判官贔屓 創作 所要時間30分以上の項目 死んだと思ったら生きてた 生きていたのか!! 生きてました 生存 生存説 貴種流離譚 都市伝説 願望 ……貴様、生きていたのか!! ベネット!?殺されたんじゃ―――残念だったな、トリックだよ。 生存説とは、公式・一般的には死亡したとされる人物などについて、「実はそれ以後も生きていた(生きている)」という俗説・噂の総称である。 逆に公式に死亡したとされていない人物が「実は死亡している」(歴史上の人物の場合「もっと早く死亡していた」)という俗説は死亡説。 ●目次 現実世界編日本編 世界編 創作世界編後に公式に生存が確認されたキャラクター 現実世界編 現実の歴史上の人物に関する生存説は数限りが無く、不死伝説などと呼ばれることもある。 大きく分けて次の2パターンが存在する 大きな功績を挙げ、または大志を抱いていながら、志半ばで死去した人物に関するもの(判官贔屓パターン) 名家や高名な人物の子息として生まれながら、幼くして死去した人物に関するもの(貴種流離パターン) 特に戦乱の最中で死亡して遺体が確認できなかった人物や、政治的な混乱期に死亡した人物、そもそも遺体を残さず行方不明のまま消息を絶った人物などについて発生することが多い。 ただし公的に遺体が確認されている人物であっても 「死んだのは替え玉だったんだよ!!」 「死亡診断書は偽造だ!!」 などの裏技が使える。 特に戦争などの混乱の中では、討った側とすれば彼らを討ったことにすれば功績を上げたとして評価され、敵の士気を落とすことができる可能性が高いため、早く死なせたことにしたい。 また江戸時代以前は身分証もなく、衣服や所持品で判断することがほとんどであったため、ちょっと似た人物の死体の衣服を変えたり所持品を持たせるだけでも簡単にごまかせる。 「逃げる主君の鎧兜をつけて主君の馬に乗り主君の名を名乗り、追ってくる敵に突撃して戦死した忠臣」なんて話があるわけで、そういう死体の偽装がよく行われていたと推測される(*1)。 写真もなく肖像画もあまり似ておらず、死者の特定は縁者などの証言に頼るしかないが、死体は腐りやすくて特定も簡単ではないし、縁者の場合庇うことも考えられる。 他方、生存者側としてみれば、自分は死んだことにしてひっそりとしていればこれ以上追われることはない。 全国を網羅する戸籍もなく、別人として生きていくだけならそんなに困らないので、実は双方に利がある取引ともいえる(*2)。 なので実は歴史の表舞台に出ることなく生存していた、というのは特に生存説が上がっている人物でなくとも意外とあり得ることではある。 もちろん、歴史の表舞台に出ることはないので「証拠もないが否定もできない、ただの歴史ロマン」にすぎないのだが。 当然ながらというか、一般的に若くして悲劇的な最期を迎えた人物について発生することが多い。 大衆の同情心および「もっと活躍してほしい」という願望によるものと言えよう。 ただし日本の場合、「坂本龍馬」という、悲劇的な最期・若死に・政治的混乱期に死亡・国民的英雄という条件を備えているのに生存説がほとんど発生していない巨大すぎる例外が存在する(*3)。 死亡届の手続きが整理された近現代のケースでは都市伝説として語られることも。 生存説を扱った創作作品はそれこそ無数に存在するが、アニヲタ的には味方側のメインキャラクターに「生存説のある実在の人物」を多数起用した漫画「ドリフターズ」が有名だろうか。 日本編 源義経 おそらく日本史で最も有名な生存説の主役。 判官贔屓パターンの代表格であり、そもそも判官贔屓という言葉の語源である。 かくまっていた奥州藤原氏の裏切りによって衣川で戦死したというのが史実とされるが、実は生き延びていて北東北・さらには蝦夷地に渡ったといういわゆる義経北行伝説がある。 さらに義経・チンギスハン同一人物説までもが存在する。 義経北行伝説はあくまでも義経への同情に加えて、自分の家の系図に義経やその関係者を加えて見栄を張ろうとした人々と、アイヌへの同化政策のために義経が利用された結果である。 (ちなみにアイヌの伝説では、義経は悪役で登場することが多い) 義経・チンギスハン同一人物説はずっと後の時代に唱えられたもので、江戸時代にシーボルトが海外に紹介し、大正時代に小谷部全一郎の著作で一躍有名になった。 当時チンギスハンの前半生が不詳であったことや、稀代の英雄という共通点、戦法が類似していることなどを根拠とする。 しかし現在ではチンギスハンの前半生はかなり詳細にわかっている上に、実際の戦法に類似性もあまり見られず、他の類似点すらこじつけであることが指摘されている。 「九郎判官」と「チンギスハン」の音が似てなくもないとか、ただのダジャレとしか言いようがない。 江戸時代前期には既にこの説があったようだが、誰が言い出したのかは謎である…とは言え生存説は基本的に出所不明の噂程度のものばかりなので特におかしいことではないだろう。 一応、義経が死んだ後の首実検(身元確認)には義経の死亡からは43日かかっており、しかも夏場だったという記録があるため、 「本当に身元を確認できたのか?死んだことにしておきたくて替え玉を使ったのでは?」という推論も成立しなくはない。 とはいえ、これだけでいきなり生存説が成り立ってしまうなら歴史上のほとんどの死亡記述は信用できなくなってしまうことだろう。 ましてや北行伝説やチンギスハン説に至っては、学術的にどちらもはっきり否定されている説である。 弘文天皇(大友皇子) 天智天皇の息子で、持統天皇の異母弟でもある人物。 父の死後、その後継者として統治したとされるが、叔父・義父(妻の父)・姉(持統天皇)の夫である大海人皇子が父の死から半年後に「壬申の乱」を起こし、 弘文天皇は敗北し、首を吊って自害。乱の終結後、勝利した大海人皇子が天武天皇として即位した。 ちなみに彼の妻は天武天皇の娘であるが、姉である持統天皇の娘ではないので(血縁上は)近親婚には当たらない。 なお、「父の死後、壬申の乱が勃発する半年間は統治した」とみられることから、明治時代に「弘文天皇」として歴代天皇に列せられたが、 史実では彼が統治の際、天皇(大王)に即位したかは定かではなく、書物によっては「大友皇子」表記となっていることもある。 一部の伝承では東国に逃れた、さらに叔父ともう一度戦って敗れて死亡したなどとされている。 源義親 八幡太郎義家の息子で、頼朝・義経の曽祖父に当たる平安後期の武将。 略奪行為により流罪となった先でも暴力を働いたため、平正盛(清盛の祖父)に攻め滅ぼされた。 しかし、剛勇なことで知られていた義親が、それまで目立った武功もない正盛に滅ぼされたことを疑問視する声が当時からあった。 そのためか、後に4人も義親を自称する者が出現することとなる。 特に1129年~1130年に現れた2人は、同時期に京都におり、「義親(を称する者)が同時に2人いる」という奇怪な状況を呈した。 なお、4人ともほどなくして殺害されており、いずれも正体は不明。 源為朝 義経の叔父に当たる平安末期の武将。 某大河ドラマでガンダムと呼ばれるほど規格外の弓の名手だったとされるが、保元の乱で伊豆に流罪となり史実ではそこで反乱を起こして戦死した。 琉球王朝の正史では、実は生き延びていて琉球王家の祖となったとされる。 ほぼ東国の伊豆から沖縄へ行くのは難しいんじゃないかなあ… 安徳天皇 源平合戦の頃はやたらと生存説が多いが、天皇家にも存在する。 後白河法皇の孫であり、平清盛の娘「徳子(建礼門院)」を母に持った第81代天皇。死没時はわずか8歳(満年齢では6歳)だった。 史実においては平家に京から連れ出され、最期は壇ノ浦の合戦で入水して崩御したとされる。 なおその際に三種の神器のうち勾玉と剣――天叢雲剣(草彅剛草薙剣)も共に沈み、勾玉は後に引き揚げられたが剣は見つからなかったという。 だが「入水したのは替え玉」という噂や、瀬戸内一帯を中心に「実はこの地に流れ着いて生き延びた」という伝説が多数存在する。貴種流離パターンの典型例である。 ちなみに彼が平家に連れ出された後、彼が退位してないのに法皇によって即位したのが後に「承久の乱」で流刑された異母弟後鳥羽天皇だった。 平家盛 平清盛の異母弟で、史実では保元の乱の前に若くして亡くなったとされる。 しかし長崎県の五島列島宇久島には、壇ノ浦の戦いの後に流れ着き、戦国時代に五島列島を支配した宇久氏(五島氏)の祖になったという伝承がある。 公的な死亡時期と生存説に登場する時期がやたら離れている人。 公暁 鎌倉幕府二代将軍源頼家の息子。貴種流離パターン。 叔父である三代将軍実朝を父の仇と思い込み、鶴岡八幡宮で暗殺する。 史実ではその後あてにしていた身内に見捨てられ、追っ手によって追討される。享年20。 事件自体の不透明さや朝廷と幕府の対立関係もあって、「実は生きている」という噂が同時代からすでに存在していた。 武田勝頼 武田信玄の息子で、急死した彼に代わって武田家を継ぐが、偉大な父の急死は家そのものを揺るがし、 混乱する隙を衝くように攻めてきた織田信長に「長篠の戦い」で手痛い敗北を喫した後、続く「甲州征伐」でトドメを刺されて武田家は滅亡。 史実では勝頼も天正10(1582)年に天目山で自害したとされるが、土佐に逃れて来て大崎玄蕃と名を変えたと伝わる。 なぜ土佐なのかはよくわからない。 父・信玄は遺言で自身の死を秘匿しようとしたことで知られているが、それが功を奏さなかったのに対し、 滅亡する家と運命を共にしたはずの息子の勝頼の方には生存説が持ち上がるというのは、なんとも皮肉な巡り合わせである。 領土とまったく関係ない土地で生存説が立っても信玄としてはうれしくないだろうが。 明智光秀 史実では「本能寺の変」で主君である織田信長を討った後、信長の後釜を巡っての羽柴(豊臣)秀吉との合戦「山崎の戦い」に敗れ、 坂本城に落ち延びようとしたが、道中で落ち武者狩りに遭い、彼らに討たれたとされる。 「実は生き延びていて、天海と名を変えて家康に仕え、江戸幕府の成立に貢献して100歳以上まで生きた」というのが有名な生存説である。 テレビ番組の企画で光秀と天海の筆跡比較が行われたことが2度ほどあり、2度とも「光秀と天海の筆跡には類似性がある」という結果が出ていたりもする(*4)。 このへんもあってか「日本史としての真偽は置いておいて、この作品では光秀と徳川家臣の天海は同一人物です」で話を進める戦国もの作品も結構ある。 ただし、家康側が光秀の顔を知らなかったとは思えず(*5)、年齢もおかしなことになる(享年116辺り?)。明確な出所も明治時代の作家と見なされていて俗説に過ぎない。 そのあたりを解決するために「家康に仕えた天海は光秀本人ではなく子供」という説も存在する。 別パターンとして「天海ではなく千利休と同一人物」という説、歴史の表舞台に登場せず一介の隠者として余生を送ったという説もある他、 岐阜県には明智光秀の墓だと伝わる「桔梗塚」というものがあり、伝承では山崎の戦いで亡くなったのは「荒木山城守行信」という影武者で、 彼が身代わりとなってくれたおかげで生き延びた光秀は、その忠義に感謝して「荒深小五郎」と名を変え、僧の姿(雲水)で諸国を巡った後、 関ヶ原の戦いに東軍として参加しようとした道中で水難に遭って死亡。上述の影武者の子が遺骸を回収し、埋葬したのが件の「桔梗塚」であるという。 織田信長 史実においては「本能寺の変」で光秀の謀反に遭い、奮戦するも火をつけた寺で自害したと伝わるが、 鎮火した後、明智の軍勢が必死に遺体を捜索したが、見つからなかったと言われている。 そのため「薩摩に落ち延びたが、怪我が悪化して没した」「逃げのびたものの、秀吉によって大阪城に幽閉されてしまった」という生存説があるが、 どちらにしても歴史の表舞台に再び立つことなく人知れず消えてしまうという地味な展開であり、そもそも生存説自体も、それこそ信長を討った光秀と比べてもとてつもなく少ない。 これについては、生前の凄まじいまでの世間への影響力から、もしも生き延びていたなら遅かれ早かれ再び歴史の表舞台に立っていたに違いなく、 逆説的に、史実では信長当人はもちろん、彼の遺臣たちも(信長が生きているという前提で)動いていない以上、遺体が見つかっていないだけでまず死んでいると看做されたのかもしれない。 ただし、遺体が見つかっていない以上は生きている可能性はゼロではなく、さらに、現代と違って特に「本能寺の変」直後は間違いなく死んでいると看做せる判断材料も少なかったことから、 当時の信長の遺臣や関係者たちは信長が生存していた時のリスクを考えて光秀の呼びかけに慎重な態度を取り、その影響もあって手勢を集められなかった光秀は秀吉に敗れ、「光秀の三日天下」を導いた。 実際に中国大返し中の秀吉は意図的に信長が生存していたという情報を流して判断を決めかねていた武将を牽制している。 ある意味、日本の歴史を変えた生存説と言えるかもしれない。 伊達小次郎 伊達政宗の弟で、史実では兄弟対立の果てに起きた政宗暗殺未遂事件の責任を問われて政宗の手で殺されたとされる。 実は政宗暗殺未遂事件自体がお家騒動を未然に防ぐために政宗と小次郎が共謀して行った狂言であり、事件後は秀雄と名を変えて大悲願寺の住職になったという説がある。 石田三成 史実では関ヶ原の戦いに敗れて斬首される。 実は榊原家もしくは佐竹家にかくまわれて生き延びたという伝承がある。 島左近 石田三成配下の武将。関ヶ原の戦いで戦死。 遺体が見つかっていなかったため京都の寺の住職となり1632年まで生きた説(その寺には墓や位牌もある)や、静岡で百姓となった説がある。 豊臣秀頼 真田信繁(幸村) 秀頼は貴種流離パターン、信繁は判官贔屓パターン。 史実ではともに大坂の陣で死去。秀頼の遺体は見つからなかったが、1980年頃に秀頼のものではないかとされる骨が大阪城から見つかった。 信繁の遺体については現代では不明だが、首を当時の徳川方が確認したとされている。 生存説では信繁が秀頼を連れて九州に落ち延びたと言われる。どういう経緯か九州にも秀頼の墓があったりする(正式な墓所は京都や大阪に存在する)。 そこから後に島原の乱の首領となった天草四郎時貞は秀頼の子という派生説までもある(もちろん信ぴょう性は低い)。 その他処刑されたとされる秀頼の子・国松が、豊後日出藩に匿われ、「木下延由」という交代寄合になったとする説もある。 明石全登 大阪の陣で真田信繁らと共に戦ったキリシタン武将。 夏の陣での死亡が定説となっている秀頼や信繁とは異なり、明確な死が確認されず行方不明となっていることから当時から生存説が存在した。 キリシタンへの影響力を懸念した幕府も数十年に渡って「明石狩り」を行い、彼の息子を捕縛するなどしたが、ついに本人の生死は確認できなかった。 現在でも彼の末裔を自称する明石家が複数存在するが真偽のほどは不明である。 天野康景or松平信康 天野信景による江戸期の随筆『塩尻』によれば1633年頃、西国から江戸に向かう飛脚が掛川の辺りで70半ばほどの老人から「今は誰の治世か」「土井甚三郎は元気か」と問われたという。 飛脚は今が誰の治世かも知らないこの老人のことをボケていると思い、また土井甚三郎という人物も知らなかったので聞き流したのだが、 実は土井甚三郎とは当時の老中・土井利勝の幼名であり、江戸でこの話が伝わると、 この「土井利勝を幼名で呼び、世間との交わりを断っている老人」とは、「死んだことになっている徳川関係者の誰かではないか」と噂されたという。 有力候補としては、生きていれば90歳代後半になるが岡崎三奉行の一人で後に改易させられた天野康景説と、 土井利勝との繋がりが不明瞭だが、生きていれば70半ば頃になる、徳川家康の長男で、若くして自害させられた徳川(松平)信康説がある。 どちらにしろ情報源が心許ない上に推定の根拠も乏しいため、真面目な話にはとても出て来ないが、創作には採用されることも。 平賀源内 「日本のダ・ヴィンチ」とも言われる江戸時代の発明家。 殺人により投獄され、獄中で死亡したとされるが、親交のあった田沼意次、もしくは故郷の高松藩で庇護されて余生を送ったとする説もある。 大塩平八郎 社会不安の高まりの中で、江戸時代後期に大阪で乱を起こした学者。 史実では捕縛される前に火薬に火を付け自害したが、遺体の損傷が極めて激しく、人相も判別できなかったことから「実は生きていて、ロシアに亡命した」という風説が生まれた。 乱を起こしたのも困窮する民衆を救済するためだとされており、いかにも生存説が生まれそうな人物である。 生存説を幕府は否定し続けたが、当の幕府も大塩死亡の1年後に起きた江戸城の小火を、生きていた大塩が攻撃してきたと大騒ぎになった事がある。 また、平八郎もしくはその息子が「中国に渡って洪秀全になり、太平天国の乱を起こした」(大塩平八郎→太平)という珍説もある。 原田左之助 新選組十番隊組長。 新選組から離れたのちに彰義隊に加わって上野戦争で負傷し、そのまま死去したとされる。 しかし約40年後の日露戦争頃の話として、「上野では死なずに中国大陸に渡って馬賊の頭目となり、最近帰国して弟や甥に会った後、再び満州に帰っていった」という説がある。 『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物である相楽左之助の原作ラストの展開は、この説を応用したものであろう。 土方歳三 新選組鬼の副長。 戊辰戦争の最終盤、五稜郭を舞台にした「箱館戦争」に置いて戦死したとされているが 遺体は土方の部下が密かに埋葬したとされるため、死亡説に懐疑的なものもいくらか存在した。 実はロシアに落ち延びて生存した或いは何らかの方法で不老不死になって、現代になってから大ヒット漫画家になったと言われている。 西郷隆盛 薩摩藩における明治維新の立役者にして初代陸軍大将。判官贔屓パターン?。 史実では西南戦争の旗頭として戦死するが、その人気故に実は生きていて亡命したという噂が流れた。 西郷は写真嫌いで一枚も自身の写真を撮っておらず、彼の没後に作られた肖像画や銅像の類は遺族の顔や証言を基にした想像で描かれたものしかなく(*6)、 その亡骸も首が切り離されており、西郷だとする根拠はその亡骸の陰嚢が巨大だったから(*7)なのも生存説に拍車をかけた。 ※なお、実際には戦闘終了後に介錯によって斬られた西郷の首も発見されており、死亡したのはまず間違いないとされる。 後に最後のロシア皇帝となったニコライ二世(当時は皇太子)が来日した時には、「一緒に西郷も帰ってくる」という噂が広まったほど。 しかもよりによってニコライ二世の警備担当が西南戦争で出世した人物だったため、警官がロシア皇太子に斬りつけるという大事件(大津事件)を招いた。 火星の人面石は地球から亡命した西郷の石像? 知らんな 杉野孫七 日露戦争で戦死した海軍軍人。彼を探しに行った広瀬武夫少佐も共に戦死したことで知られる。 遺体が発見されなかったため戦死直後から生存説があり、満州の特務機関に所属したという噂もあった。 そして死から40年以上経った1946年~1947年頃には、満州から帰国した日本人の話として、朝日新聞や大分合同新聞に 「船の爆発後に漂流していたところ現地人に助けられたが、本国では軍神扱いされていたため帰れず、やむなく現地に定住した」と語る老人がいたとする記事まで載った。 ちなみに、この人の長男はエリート将校になり、ポツダム宣言受諾時には戦艦長門の艦長にまで出世している。 (どんな思いで父の生存説を聞いていたのだろう?) 世界編 イエス・キリスト ユダヤ教の改革者にしてキリスト教の開祖。 十字架にかけられて死去したというその最期については言うまでもないだろうが、いくつか生存説がある。 メジャーなものではイスラム教の聖典クルアーン(こちらでは預言者扱いでイーサーと表記)に、磔をどうにかして免れ、天寿を全うしたとされている。 免れた方法は曖昧な書き方だが、幻覚を見せたか影武者とすりかわったという解釈が有力。 余談だが、日本の青森県戸来(へらい)村のいわゆる「キリスト落人伝説」ができている。 ちなみにキリストがいたかは別にして、赤子の額に十字を描く風習や残されてきた謎の歌がヘブライ語に翻訳可能などキリスト教やユダヤ人との関連を見出せる面白いところもある。 当然ながら学問的には説明がつかないため、学会では半ば無視されている。 モーセ ユダヤ教の預言者。 実在性自体が不確かな人物ではあるが、聖書では約束の地に辿り着く前に亡くなったとされ、埋葬地も明らかになっていない。 だが実は生き延びていて、はるばる日本の石川県にまでやってきてそこで死んだ。墓も残っている。 ……というのが石川県宝達志水町のいわゆる「モーセ落人伝説」である。 上のキリスト落人伝説とモロかぶりである(実は言い出しっぺも同じ竹内巨麿という人物。偽書の項目も参照)。 信憑性についてはもう各自ご判断ください。 だが上のキリストの墓が観光資源として活用されているのに対して、こっちは犬の墓レベルとすら呼ばれるなんとも言えない味のある光景となっている。 董白 ゲーム「三国志大戦」で知名度を上げた、魔王董卓の孫娘。 幼いながらも領地を与えられたとのことであり、存在していたことは間違いないらしいが、董卓の死後、王允によって一族諸共誅滅されたときに彼女の名前はない。 しかし逆に生かしておく理由もないのでその時に彼女も処刑されたか、董卓がまだ生きている時になんらかの理由で亡くなった可能性が高い。 …が、最期すら不明の為「生き残り、董卓の血を残した」と言う事も考えられる。 描写が少なすぎて生きているか死んでいるかも不透明という珍事だが、これを逆手に取って各種創作では処刑から逃れ、以降は普通の娘として生きるifが描かれることが多い。 年齢的に董卓の死の時点では彼女はまだ幼い少女だった事から貴種流離パターンと言えるだろうか。 なお、同じく 「『この武将には娘がいた』以上の記録がない」 「扱っている三国志作品の方が少ないほどのマイナー人物」 「『三国志演義をやるならほぼ確実に出てくる』武将が父」 の呂布の娘も董白同様の扱いを受けることもあり、こっちは新しい方の三国志大戦で「生存説ってだいたい他所に落ち延びるよね」とばかりに、 下邳落城(*8)後に呂姫(*9)が各地を転々とするストーリーモードが実装されてしまった。 さすがにというか、張春華伝を名乗るサンタさん伝とか同様「史実をなぞることを目的としていない」と断ってはいる。 諸葛亮 234年、諸葛孔明は司馬懿率いる魏の大軍と五丈原で対峙中、過労がたたり死去。 柱石を失った蜀軍は撤退を開始したが、諸葛亮の死を察知した司馬懿は蜀軍に追撃を仕掛けた。 ところが頑強な抵抗の構えを見せた蜀軍に対し、司馬懿は「さては死んだと嘘情報を流して俺を釣りだしたのか!?」と思って慌てて後退(*10)、 蜀軍は被害を受けることなく本国に撤退。 後に「死せる孔明生ける仲達を走らす」と語り継がれたが、司馬懿は「生者の相手は得意だが死者の相手の仕方は知らん」と笑い飛ばしている。 自らの負けを認める司馬懿の潔さを表したエピソードではあるが、同時に生存説を信じてしまった証拠とも言えるだろう。 三国志演義では、孔明の木像を見せることで司馬懿に孔明は生きていたと思わせ、司馬懿を逃走させている。 また29年後、蜀が滅んだ際もこれと同じ計略が使われ、蜀軍が魏軍を撃退する演出がされている。 創作物たる演義のみながら「本当に死んだ」と「釣り・陰謀論として生存説が流された」の双方が明確になっている、ある意味珍しいパターン。 楊貴妃 唐の玄宗の寵姫。 玄宗の堕落と一族の専横を招いた挙句安史の乱の原因となったとされ、史実では別に本人は悪くないのに殺害された。 生存説では実は生き延びて日本に逃げたとされ、山口県長門市にその墓がある。 キリストといいモーセといい、どうなってんだ古代日本。 建文帝 明の二代目皇帝。初代皇帝である洪武帝の孫。 皇太子だった父親が早く死んだため、わずか16歳で皇帝となった。 即位後に皇帝権力の強化のため中国各地に封じられていた諸王の領土を削減しようとするも、それに反発した叔父の燕王(後の永楽帝)が反乱を起こし逆に首都である南京を攻め落とされる。 高評価されている歴史書『明史』によると、「その死体は確認されておらず、南京を脱出したという人もいる」とあるため、当時から生存説があったらしい。 生存説によると、建文帝は南京陥落時に僧侶に変装して宮殿を脱出し、中国南部の異民族地域に逃れ、そこで老人になるまで生きていたとされる。 祖父である先代・洪武帝から「身の危険があったら開けるように」と言われていた箱をこの時に開けると、剃刀と金子(*11)が入っていたなんて伝説もある。 また、永楽帝は即位後も建文帝が実は生きているのではないかと疑っており、鄭和の遠征も建文帝の探索が真の目的だったという説もある。 ちなみにこの伝説をもとにしたのが幸田露伴の小説「運命」である。 本書は田中芳樹が「運命 二人の皇帝」のタイトルでジュブナイル向けに翻案しており、読んだ方もおられるのではないだろうか。 フリードリヒ一世 神聖ローマ帝国皇帝。別名バルバロッサ(赤髭)。 課題まみれだった神聖ローマ帝国を立て直した名君だったが、史実では第三回十字軍の総隊長として進軍中に川で行水していて溺死という、君主としては類例の無い死に方で世を去ってしまう。 混乱期に安定をもたらしてくれた名君の存在は人々の記憶に深く刻み込まれ、 「実は生きており、帝国が再び彼を必要とするまでどこかの城の中で眠り続けているだけ」という伝承を生んだ。 ジャンヌ・ダルク 判官贔屓パターン。 英仏百年戦争のフランスの英雄。イングランド側により火刑に処されて刑死。享年19。 その5年後に本人を名乗る女性が現れ、しかもジャンヌの実の兄たちが本物だと認めたため、彼女は盛大に歓迎された。 1436年11月にリュクサンブール(ルクセンブルク)公国の貧しい老齢の騎士でジョルニー領主一族のロバート・デ・ザルモアーズと結婚。 彼女はジャンヌ・デ・ザルモアーズ(Jeanne des Armoises)あるいはジャンヌ・ダルクが国王から紋章ととも一族に授かった名の通りジャンヌ・デュ・リスと呼ばれた。 本人しか知らないようなことを口にしたとも言われるが、裁判では別人だと判定された。 彼女は夫とともにジョルニーから移り住みリシャールメニル辺りで暮らし、1446年に死亡。ピュリニーの教会に埋葬された。 ジャンヌと10か月違いの妹カトリーヌであり、一家ぐるみで一芝居をうったのではないかという説もある。 ジャンヌはフランスでの影響が凄まじく(当時のフランス情勢はかなり混迷していたことも大きい)、この他にも彼女を名乗る女性は同時代に多数現れている。 ウグリチのドミトリー あのイヴァン雷帝の息子に当たるロシアの皇子。これまた典型的な貴種流離パターン。 9歳の時に癲癇の発作がもとで事故死したが、同時代から暗殺説が流れた上(現在はほぼ否定されている)、 後に皇位に着いた兄も早死にしたことでイヴァンの直系子孫がいなくなったことから大混乱が生じる。 この時「密かに逃げて生きていたドミトリー」を名乗る人物が実に3人も現れ、 国内外の反ロシア勢力を結集して、正統な皇帝に匹敵もしくは凌駕するほどの勢力を形成した。 一人目の僭称者は実際に短期間ながら皇位に就き、二人目も王宮の陥落まであと一歩というところまで迫った。 後世の与太話か、せいぜい面白い逸話止まりの物が多い生存説の中にあって、表の歴史にダイレクトに影響を与えた例である。 ルイ17世(ルイ=シャルル) フランス革命で処刑された最後の王、ルイ16世の長男。貴種流離パターン。 父の死の二年後に幽閉先で幼くして死去したが、幼さもあってか生存説が絶えずに数年後には「自分がルイ17世だ!」と名乗り出る人物が続出する事態になった。 さらに後世になっても子孫を自称する人物がヴェルサイユ宮殿の所有権を主張したりしていたが、 残されていた心臓のDNA鑑定の結果、幽閉先で死んだのはルイ17世本人であることが確定した。(*12) ちなみに漫画『ベルサイユのばら』では生存説を採用し(単行本の作者解説で史実での最期も記されている)、「革命勢力によって母から引き離され、家族のことを忘れ市井の子に」とされた。 マリア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ ロシア・ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ二世の第三皇女。貴種流離パターン。 ロシア革命によってニコライ二世とその一族は全員銃殺刑に処されてしまうのだが、彼女については生存説が何度となく流れた。 劇場版『名探偵コナン 世紀末の魔術師』もこの説を取り入れていた。 2007年ぐらいになってようやく残された彼女と妹のアナスタシアの遺骨が見つかり(これで家族全員分)、2009年に科学的手法で証明されたとされる。 アナスタシア・ニコラエヴナ ロシア・ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ二世の第四皇女(マリアの妹)。貴種流離パターン。 姉共々処刑されたのだが、後に自殺未遂から助けられた女性が「私こそ真のアナスタシアだ」と名乗りを上げた。 …が言動が怪しかったり、「アナスタシアとしての財産をよこせ」等と裁判を起こしたりしたため「山師やペテン師じゃ?」という感じになり、 死後に行われたDNA鑑定によって「本人」だった可能性は無くなった。他にも彼女を名乗った人物は複数いる。 この「自殺未遂した女性がアナスタシア」説を基にハリウッド映画化されており、20世紀フォックスによるアニメ映画化やら島田荘司が「ロシア幽霊軍艦事件」でこの説を書いたりしている。 ゴルゴ13にもゴルゴのルーツに係わりそうな立場で登場している。 前述のマリアの項目でも書いたように、後の科学検証で一家全員が処刑されていたらしいことが確定された。 アドルフ・ヒトラー ご存じナチス総統。 史実では地下室で愛人と共に自殺しているのだが、遺体をガソリンで即座に焼いた事と検死が秘密主義のソ連側だけで行われた事から各種クソ映画を除いても生存説は根強く、 「Uボートに乗って南極まで逃げてそこで生きている」などと言われたこともある(この説によると、UFOの正体は南極のナチスの飛ばしてる秘密兵器だという)。 一説にはソ連の最高指導者、スターリンまで生存を疑っていたとか。 総統が最期まで残っていたベルリンを占領したのはソ連軍であり、彼は一番容易に真相を知ることができただろう国家元首なのだが……本当なら影武者でも疑っていたのだろう。スターリン自身も影武者を多用していたし。 ゲーム「Hearts of Iron IV」ではドイツ内戦ルート(ドイツ帝国を復活できる)でナチス打倒後にヒトラー遺体発見イベントが起きるが、 超低確率でイベントが発生せず、その後変装して名前を変えた亡命ヒトラーがアメリカかアルゼンチンの国家元首として再登場するイベントが用意されている。 スバス・チャンドラ・ボース インドの独立運動家。 終戦直後、満州でソ連と交渉するために台湾から出発しようとしたが、搭乗した九七式重爆撃機が離陸直後に墜落炎上、大やけどを負ったのちに死亡した。 しかしインド国内では生存説も根強く、シベリアやヒマラヤ山中で生存していた、または1985年にインド北部で死亡した男性がボースだとする説などがある。 このような生存説が続く状況で、2016年にボースの娘は父の死亡を確定させるために、日本の寺に埋葬されたボースの骨と自分をDNA親子鑑定にかける意向を示した。 また、同じくインド独立運動家でもあった人物が、同じくボースと呼ばれる人物(*13)であったため、こちらと混同されることも多い。(*14) (*15) 川島芳子(愛新覺羅顯㺭) 清の皇族、第10代粛親王善耆の第十四王女。 男装の女性スパイとして有名で、日本軍の工作員として活躍したとされるが実際の活動内容については謎に包まれている。 第二次大戦後に国民党政府に捕えられ処刑されるが、人気故に現在に至るまでしばしば生存説が流れている。 貴種流離パターンと判官贔屓パターンの両者の側面を持つ人物。ちなみに愛新覺羅家自体はラストエンペラー兄弟(共産党政府に拘束された)や彼女の妹(こっちも川島家の養子に)等生き延びた人が結構いる。 エルヴィス・プレスリー アメリカのミュージシャン。1977年没。 現在語られている生存説の中でも最も有名なものの1つであり、現在でもあちらのタブロイド紙では定期的に「生きていたプレスリーを発見!!」という記事が出てくる。 生存説が浮上した理由としては、42歳という若さでの急死であったこと、葬儀が身内と友人だけでひっそり行われたことによる。 また、映画『メン・イン・ブラック』にて、エージェントKがエルヴィスの「Promised Land」を聞いてゴキゲンなエージェントJに「エルヴィスはもう死んだんだぞ!」と突っかかり、 それに対してエージェントJは「いいや、故郷の星に帰っただけだ」と告げるシーンがある。 ハロルド・ホルト 第17代オーストラリア首相。 1967年に「在任中に海水浴をしていてそのまま行方不明に」という、主要国の指導者として例を見ない亡くなり方をした。 状況が状況なだけに「実は生きていて、溺れたふりをして潜水艦に乗り込んで中国かどっかに行ったのだ」 などという噂が絶えない(事実と仮定するとなんでそんな回りくどいことを……)。 結局2005年に水死と言う公式発表があるまで、ホルト首相の死はミステリーに包まれていた。 ウォルト・ディズニー ご存知ハハッなアニメーションの創設者。 1966年に急逝した氏だが、死の2年前に実用段階に入った冷凍睡眠技術を用いてコールドスリープに入り、 米カリフォルニア州のディズニーランド「カリブの海賊」地下で蘇生の日を待ち続けて眠り続けているという。 実際に火葬した診断書まであるのだが、これはディズニーが晩年「自身の死」を極端に恐れていたことから派生した噂であるらしい。 マイケル・ジャクソン 生ける伝説とまで言われた世界のキング・オブ・ポップ。 2009年6月25日に自宅で心肺停止状態で発見され、死亡が確認された。 そのあまりにも突然すぎる死をどうしても受け入れられないファンの間で、死後一ヶ月もしないうちに生存説が飛び交うようになった。 「搬送された病院の裏口からマイケルが出て行くのを見た」、「救急車からマイケルがこっそり降りるのを見た」、 「自らの葬儀に参席する女装したマイケルを見た」といったような噂が実しやかに囁かれ、証拠とされる動画が今もYouTubeに多数投稿されている。 なお生存説のなかには日本が舞台のものがあり、「マイケルは実は生きており、日本の駒込に潜伏している」と某新聞が報じたこともある。 また2012年のロンドンオリンピックで最後に聖火を持ってくるランナーとして登場するのでは?などと言う珍説まであったとか。 シャーガー 人ではないがここに掲載。アイルランド産のサラブレッドである。 1981年のエプソムダービーを10馬身という大差で圧勝。その後種牡馬入りし、約43億円という超高額のシンジゲートが組まれたが、 2年後に誘拐、その後犯人側から約8億円の身代金を要求されるものの、馬主側がそれを拒絶したために連絡がつかなくなり、シャーガーの行方も闇に消えた。 犯人はアイルランド共和軍(IRA)のメンバーとされている。後に「車内で暴れ出し、手に負えなくなったので射殺された」とIRAのメンバーが証言している。 しかしその事件から8年後、イギリスの新聞に「シャーガーは生存しており、7月のキングジョージに出走する」という内容の記事が掲載された もっともこの記事はエイプリルフールのジョークであるが、その後もたびたびエイプリルフールになるたびシャーガーの発見報告が上がっている。 シャーガーの遺体らしきものも何度か発見されたが、DNA鑑定で全く違う馬と判定されている。 ちなみに彼の息子アウザールは引退後日本に輸入されたが、2001年の種牡馬引退後の消息が不明となっている。 そして一部から「日本に来なければシャーガーのサイアーラインを残せたのに」という批判の声が上がった。一応母系で今でもシャーガーの血は残っているが。 但しアウザール産駒の一頭イブキラジョウモンは種馬にこそなれなかったものの土佐黒潮牧場で余生を過ごし、2017年25歳でこの世を去ったという。 創作世界編 漫画やアニメ、映画やドラマなどにおいて人気キャラが死亡という形で退場した時、その描写が、 「爆発の中に巻き込まれる」 「崖の下に落ちていく」 「すべてを悟ったように目を閉じそのままフェードアウト」 「水落ち」 などのように、はっきりその死が描かれない形であった場合、しばしば生存説が発生する。 中には「本当に生きてました」となるパターンもある。 もしかしたら、「読者・視聴者の要望に応えて、予定外だけど生きてたことにするか」というパターンもあるかもしれない。というかある。 時には「生きていたけど、敵に洗脳されており主人公と死闘を繰り広げる」というハートフルボッコな展開が待っている事も… 公式に否定された場合や断言できる材料が乏しい場合は都市伝説として語られることも。 南空ナオミ(DEATH NOTE) 主人公・夜神月の手によって殺害されるのだが、「死亡した」という明確な描写が無かったため、 本人の存在感と人気(尻)もあってかなり後期になるまで生存説があった(*16)。 最終巻刊行後に発売された公式ガイドブックのナオミの項で命日が書かれたことにより、描写がなかっただけで本当に死んでいたことが確実となった。 行田徳郎(クレヨンしんちゃん) 長く男運の無かった残念美人・まつざか先生の恋人として登場するも、化石の発掘調査のため滞在していた南アフリカで爆弾テロに巻き込まれて死亡。 あまりに唐突な展開だった上、『クレヨンしんちゃん』自体が毒が強めだとは言えあまりそういうことを描かないコメディ作品だったということもあって、 「実は記憶を失って入院しているとかいうオチだろう」と予想する人も多かった。 アニメではファミリー向けの作品である為、徳郎は南米に赴任中のままで再登場しておらず、まつざか先生との交際は継続しているが近年のエピソードでは徳郎自体が存在しなかったような扱いになっている。 なお、徳郎が死ぬというエピソードは作者の臼井儀人氏の提案だった事が2011年に発売された『クレヨンしんちゃん大全』で編集担当だった増尾徹氏が証言している。 アムロ・レイ&シャア・アズナブル(機動戦士ガンダム 逆襲のシャア) 最後のアクシズ押し戻しの後にそろって行方不明となっている。 明確に死亡として扱ってしまった後の作品もあるが、その一方でラストシーンにアクシズから離れていく光が密かに描かれているため、そこで脱出したと考えるファンも多い。 ちなみに公式では生死不明という扱いであり、どちらとも明言されてはいない。 ただし、『UC』にて「アムロが2階級特進(*17)している」、「フロンタルを指して『シャアはやっぱり生きてたんだ』と扱われる」、 『閃ハサ』にて「ふたりの遺志を継ぐ前提でハサウェイが旗揚げする」等、宇宙世紀の世界観の中においては2人とも「アクシズ・ショックの際にあのまま戦死した」と扱われているようだ。 そして、『逆シャア』公開から34年後の2022年、この事実をこの上なくかつての視聴者へと突きつける人物が姿を現す事になる…… プルツー(機動戦士ガンダムZZ) 「すべてを悟ったように目を閉じそのままフェードアウト」パターン。 ジュドーの説得に応じるものの、プルツーは乗機だったクィン・マンサの爆発に巻き込まれ重傷を負ってしまう。 ネェル・アーガマに収容されたプルツーは最終回でジュドーを助けるためにニュータイプの力を使う。 ジュドーの無事を悟ると、クルー達と共にその生還に喜び満足そうな顔をして力尽き倒れる。以後本編ではその姿は映し出されていない。 ジュドーが木星に旅立つ際の見送りには1話以来負傷でフェードアウトしていたサエグサ(死んだかと思われていた)すら映っているのに。 その人気からファンの間では生存説が絶えず、本編の後を描いたOVA作品『GUNDAM EVOLVE.../10』に登場する彼女のパイロットスーツを着た人物こそプルツーであるとするものがある。 しかしアニメのノベライズである小説版では死亡し葬儀も行われたとされる。その他メディアでも基本的に死亡したものと捉えられている。 ニール・ディランディ(ロックオン・ストラトス)(機動戦士ガンダム00) 「爆発の中に巻き込まれる」パターン。 怨敵と相打ちになる形で戦死するのだが、ムウの前例もあったため一部ファンからは「実は生きていてセカンドシーズンで再登場する」と予想されていた。 それに制作側が思うところがあったのか、ゲーム版特典映像や総集編において、「ヘルメットのバイザーが割れたロックオンの遺体が宇宙空間を漂う」という新規カットを公開する形で死亡確定させた。 ちなみにティエリアやラッセも死んでそうな描写だったのに何事もなくセカンドシーズン第1話から登場した。ティエリアは性質上死なないけど そして運命のセカンドシーズン。 「ロックオン・ストラトス」の後任としてソレスタルビーイングに、前任のニールに瓜二つの男が参加したが、 その正体は、実は生きていたニールでも、ニールそっくりの容姿に調整されたイノベイドでもなく、ニールの双子の弟であるライル・ディランディであった。 オルガ・イツカ(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ) 戸籍改竄による地球への逃走ルートを確保中にヒットマンの銃撃を受けて地に伏せた。 今でこそ、二次創作や公式による派生作品の普及により死亡シーンがガンダムシリーズを通して有名になってしまい大投票でトップ3にまで上り詰めているが、48話放送時には上記のガエリオ同様に生存説が非常に根強かった。 というのも、この一連の流れがこれまで本作で退場したキャラクター達とは明らかに演出が異なっていたことが視聴者に生存説を浸透させたのが大きいと言える。 仮にも指名手配中にも関わらず、顔を隠したりしないどころか堂々と鉄華団のジャケットを身に付けるという不自然なまでの無警戒さで街中で行動していたり、 銃撃されて致命傷を負った割にそこまでの負傷をしているようには見えなかったり、死亡した瞬間の表情が視聴者には分からないようになっていたり、 何よりもオルガの死や、その遺体に関する言及を翌週以降誰一人としてしなかったことと、 やけに軽いラスタルやノブリスの反応もあって、実は死亡したのはカモフラージュで身を隠しているのではないかという予想が当時は強かったりした。 トカマク・ロブスキー(聖戦士ダンバイン) 「爆発の中に巻き込まれる」パターン。 ショウ並びにトッドと共に召喚された地上人の一人だが、第1話の間にあっさり戦死した。 作中設定としては明確に死亡したとされる人物だが、描写としても墜落した乗機が爆発炎上したに留まりトカマク本人が直接絶命するシーンが描かれず、 何より「主人公と同系統の機体(ダンバイン)を与えられながら物語序盤で消息不明に近い形で退場した」という点が創作意欲を沸き立たせたのか、 非公式の外伝では「実はトカマクが生存していた」という設定で書かれた作品が幾つか存在している。 具体的には、アンソロジーに寄稿された長谷川裕一の漫画『狩りの日』、並びにゲームブック『妖魔城塞ザーウェル』が該当。 方向性としてはやや判官贔屓パターンに近いと言えるか。 バルガス(FINAL FANTASY Ⅵ) 父であり師であるダンカンとの確執の末、弟弟子のマッシュに果し合いを挑み、マッシュの必殺技ばくれつけんの前に敗れる。 その後は一切登場しないのだが、 倒されたときのエフェクトがバルガスと同じであるキャラはいずれも死亡せずに再登場している(ジークフリード、ゆきおとこ等) マッシュがバルガスを死に至らしめていたのなら、ダンカンと再会したときにひと言あってもよさそうなはずだが全く触れられない そもそも親父のダンカンのほうも死んだと思われていたのにピンピンしてたし… といったことから生存しているという説がある。 とはいえ生存していたところで、結局出番は皆無なのだからその後の可能性を取り沙汰しても仕方がない わ! レロス(フロントミッションシリーズ ガンハザード) オープニングイベントで登場するアルベルト軍曹の同僚。 クーデターに際し大統領を国外脱出させる任務に従事中、敵の攻撃を受け乗機を破壊され死亡する。 それだけの出番なのだが、最序盤に専用顔グラと名前付きで出てきてすぐ死ぬという姿はやけに印象が強く、 ファンの間ではネタ半分で生存説(おもに死を偽装して黒幕として暗躍していたというもの)が囁かれている。 シヴァルツ(同上) 敵組織ソサエティの幹部であり、シビルスカにてテロリスト集団を隠れ蓑に新兵器のテストをしていた。 ロシア大統領から依頼を受けたアルベルトに討たれ、機体の爆発の中に消える。 だがその後、ソサエティから流出した高性能兵器を取り扱っている隠しショップにまったく同じ顔グラの店主が登場。 曰く、 おれがどっかの誰かに似てるだと!? けっ!知らねえな とのこと。 彼がシヴァルツ本人か親族か他人の空似かは定かではない。 ギュスターヴ13世(サガフロンティア2) 「爆発の中に巻き込まれる」パターン。 公式の歴史では死亡扱いだが遺体は不明のままで、そのことと生前の影響が偽ギュスターヴ誕生とその後の戦いの火種にもなった。 ラムザと違いこちらはプロデューサーは「はっきりさせたくなかった」とのこと。 アルティマニアでの巻末小説では明確に死亡シーンが書かれている。 ゾル大佐/狼男、死神博士/イカデビル、地獄大使/ガラガランダ、ブラック将軍/ヒルカメレオン(仮面ライダーV3) 「爆発に巻き込まれる」パターン。 デストロンの日本全滅作戦に加わったが、28話ラストでアジトが爆発し、29話冒頭でドクトルG/カニレーザーが首領に「ショッカー4大幹部まで死なせた」と叱責されていたが、 それを言われてるドクトル・ゲー自身が爆発の時4大幹部と一緒にいたので、条件が同じ4人も生きているのではないかと囁かれている。 特にダイヤ好きと子供アレルギーのそっくりさんが目撃されている二人 ライスピでは完全に死んでる前提になっていた。 鳴海荘吉/仮面ライダースカル(仮面ライダーW) 主人公の一人・左翔太郎の師匠にしてヒロイン・鳴海亜樹子の父親であり、本作における0号ライダー。 前日譚にあたる「ビギンズナイト」にてミュージアム戦闘員に背後から撃たれて死亡したとされている。 この際、遺体は崩れ落ちる床と共に落下し、その後遺体も見つかっていない事から「実は生きているのではないか」と言われている。 また、劇場作品『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』にて、変身する事が出来なくなった翔太郎の前に現れてロストドライバーを託した仮面ライダースカルの正体について言及されていない事も、この生存説に拍車を掛けている。 ただ、公式の続編である『風都探偵』にて語られたビギンズナイトにて「おやっさんのロストドライバーは捨て身のタブー・ドーパントの攻撃により破壊されていた」「スカルメモリもフィリップ救出の際に失っていた」事、 加えて「もし本当に生存しているなら地球の本棚にその事が記載されており、それをフィリップが調べていないはずがない」事から、やはり死亡しているという見方も強い。 またメインライターの三条陸氏の執筆ではないが、鳴海荘吉が死者であるという前提で書かれた外伝作品も存在する。 ちなみに、演じた吉川晃司氏はインタビューにて「もし再び鳴海荘吉を演じて欲しいと言われたら?」という質問に対して「あのまま彼が生きていたとしたら、というような設定で『その後の鳴海荘吉』ならやってみたい」と答えている。 とら(うしおととら) 「すべてを悟ったように目を閉じそのままフェードアウト」パターン。 白面の者と決着をつけうしおに別れを告げ光の中へ消えていったが、エピローグにて雲外鏡が「土から生き返るのが妖怪」と意味深な語りをし、最後のコマではうしおととらのいつものやり取りがセリフのみ描かれ終了する。 作中における日常の一コマを切り取っただけなのか、それとも本当に黄泉返ったか明言されていないため、復活については完全に読者の想像に委ねる形になっている。 シングマン (キン肉マン) 「フェードアウト」パターン。 敗けた後も割と元気そうにしてて、トドメ描写もサンシャインに星のダンベルをゴルフスイングの要領で振るわれ文字通り「星に帰った」というレベルで遠くにカッ飛ばされたというもので、 確実に死亡と断定できるシーンが描かれていない。(完璧超人が初登場した)タッグトーナメント編でも超人は宇宙遊泳くらい普通にやってのけるシーンがあった影響もあるか。 もっとも完璧超人始祖の中で扱いが特に悲惨だったが故の希望的観測も混じっており、ある意味では「判官贔屓」パターンと言えるかもしれない。 のちにゆでたまごの嶋田先生がtwitterに投稿した打ち合わせ用に担当が作った資料には生存組として扱われていたが作者自身がどう考えているかは不明。まあゆでだしどうなるやら 馬神弾(バトルスピリッツ ブレイヴ) 月光のバローネとのラストバトルに勝利し、地球に打ち込まれたコアを破壊するために神々の砲台を起動して脱出…しようとするも、 バトル中に獅機龍神ストライクヴルム・レオと魔導双神ジェミナイズがコアブリットに衝突していたため脱出装置が働かず、 そもそも「勝った方が引き金を引く」のではなく「勝者自体が砲台の引き金」であり、砲台からもたらされる効果は引き金の命を代償にしたものだったため、ダンは自らの運命を受け入れて消滅… と、展開と場面だけ見れば完全に死亡しているのだが、ダンが消え去る直前にマザーコアが出現しており、 クラッキーが「マギサなら…ダンを…!」と発していること、エンドロール後に彼のパーソナルカラーである赤い光が空に輝いたことから、 「あの時マザーコアが出現したのは光主のマギサがダンを救うために地球に訪れたからで、実はダンはグラン・ロロで生存している説」がEDの歌詞にあるとおり「ダメかもしれない、ダメじゃないかもしれない」とファン間で囁かれていた。そして…… 自来也(NARUTO‐ナルト‐) 暁の情報を求めて雨隠れの里へ潜入し、暁のリーダーがかつての弟子である長門と判明。 長門との戦いで致命傷を負って、深海へと沈んで命を落としたとされる彼だが、遺体があがっておらず、死亡した直後から「実はひょっこり生きているのでは?」とファンの間で噂されていた。 実際、ありとあらゆる名だたる忍者が掘り返されたと言っても過言ではないカブトの大量穢土転生でも転生されておらず(*18)、「生きていた」と言う伏線になる状態ではあった。 実は構想の段階では「実は生存しており最終決戦に現れる」というアイデアがあったが、終盤でのパワーインフレのおかげで出番を逃してそのままになったらしい。 続編の『BORUTO‐ボルト‐』にて謎の組織「殻」に属する仮面の忍「果心居士」が登場しており、正体が生きていた自来也ではないか、という疑惑が上がっている。 根拠としては、 火遁を使う 螺旋丸を使える(*19) 蝦蟇の口寄せを使う 仮面に浮かぶ「油」の鏡文字 同様に死亡したと思われていた青が生きており、さらに「殻」に属して敵に回っている 『木ノ葉に登録のあるチャクラか否か』を識別する感知結界を通り抜けられる などが挙げられているが、詳細は不明。 年齢が若いことから、自来也に限りなく近い何者か(クローン説もある)と目されていた。真相は果心居士の項目参照。 弁太・ヒノエ(火の鳥 乱世編) 乱世編の主人公で伝承における「武蔵坊弁慶」をどこか彷彿とさせる木こりの青年「弁太」と、彼と平泉で出会い結ばれた元泥棒の女性「ヒエノ」。 成り行きで源義経の家来になりやりたくない戦に延々突き合わされ、その中で生き別れた幼馴染が平家の女として果て、ラストでやっと解放され平泉で帰りを待っていた妻と平穏な暮らしを …と思っていたら、史実通り追討された義経達が自宅を占拠。 ついに怒りが限界を超え義経達を丸太で粉砕して脱出するも、既に周囲を取り囲んでいた義経追討軍に矢で撃たれ妻を担いだまま何処かへと消えていった。 その経緯の表現とエピローグ解説が単行本によって異なり、 手塚治虫漫画全集版:義経の頭を粉砕し逃げるもその後「白骨化した武者と女の亡骸」が発見され、義経達の遺体は頭が全壊していたため身元不明状態(≒義経の生存説が発生する余地あり)。 角川文庫版:頭を粉砕された部下を見て義経が逃走するも直後武蔵坊弁慶の如く矢を身体中に撃たれ崩れ落ち、弁太夫婦脱出後亡骸の絵が入るも、「海を越え蝦夷地へと逃げ出したとも噂された」と言う台詞と絵、そして彼を元にした歌が記される。 朝日ソノラマ版(*20):義経は頭を潰され弁太は包囲網を突破。弁太達は白骨死体になったとも、船に乗って大陸の方へ逃げたとも伝えられている(歌はない)…と全集版と文庫版のベースとなっている。義経は誰が殺したかわからないので自害という名目で鎌倉に報告された。 と、公式サイドで死亡・生存両方の解釈が提示され、角川文庫版では義経の生存説が一部取り入れられていた。 ジェームズ・マクラウド(スターフォックス64・他) フォックス・マクラウドの父親。オープニングで死亡したらしいことが告げられ 劇中の人物も皆、彼が死んだものと見ているのだが 「スターフォックス64」の真エンディングルートでは、彼に導かれる形で脱出する展開が存在する。 ただ、脱出後はすぐに姿を消してしまうため本物だったのか幻だったのかは不明。 「コマンド」でもルート次第で一時的に姿を現し、操作できる場面もあるがやはり台詞は少なく、直ぐに姿を消してしまう。 公式でも死亡したと言う人もいれば生存の可能性ありと言う人もいるため生死ははっきりしていない。 生きているなら息子が背負っているローンをなんとかしてほしいところである。 キャプテン・ファルコン(F-ZERO ファルコン伝説(アニメ)) 「スマブラのあのやたら濃い人」という印象が強いキャラだが、アニメではクールで頼れる正義の味方なんです。 最終回にて「ファルコンを超えた物だけがファルコンになれる」と言い残し、主人公リュウ・スザクに次世代キャプテン・ファルコンの座を任せ、 キャプテンファルコンは、暴走するダークマターリアクターから逃げ出そうとするブラックシャドーに渾身のファルコンパンチを放つ。 そして断末魔を上げるブラックシャドーと共にダークマターリアクターの爆発に巻き込まれて行方不明に。 数年後、彼の跡を継いだリュウはファルコンのヘルメットを被り、次世代キャプテン・ファルコンとして活躍していた……のはいいのだが、 一緒にダークマターリアクターと共に消えたはずのライバルキャラのゾーダが特に理由説明もなくしれっと復活しており、 再びリュウのライバルとして立ちふさがったため「本当にファルコンも死んだのか?」と疑問が残ることに。 一応「ゾーダはリアクターマイトを取り込んでいたから」という理由付けも出来なくはないが、作中でなぜ生きていたのかの説明もないため、ファルコン生存を信じている視聴者もいる。 仮に彼が生きていたとしても、ファルコンの称号は無事リュウ・スザクという次世代へと受け継がれているため、彼はもうキャプテン・ファルコンではないのだが。 暁シドウ(流星のロックマン3 ブラックエース/レッドジョーカー) 大雑把に言えば「爆発に巻き込まれる」パターンだが少し変則的。 物語の佳境にて敵対組織・ディーラーのアジトを突き止め、ロックマンこと星河スバルが共通の宿敵・ジョーカーを撃破したのち、 黒幕の指令によるジョーカーの自爆から大切な人物たちを守る為そのエネルギーを真っ向から受け止める形で同時に消滅・退場した。 この際現場に一度戻ってきた黒幕によって消滅が確認されており、端末の反応も完全に消失しているという事がキザマロの口からも語られている。 その直後の展開では彼を失った悲しみに暮れ、泣き崩れさえするスバルの姿が描かれる(*21)、 暫くしてシドウの身に何かあった時の為のメールが自動的に送信されてくるなどシナリオでは死亡したような扱いとなるのだが、セーブ画面でのNPCのブラザー表示やセーブ確認のメッセージに彼が健在している(*22)他、 スタッフロールの一枚絵の1つに「顔馴染みの人物たちに笑顔で看病されているシドウ」の姿があり、経緯はともあれ最終的に生存している可能性が少なからずある。 後に公式からもEDの絵については「ご想像にお任せします」という旨が明言されており(*23)、大方のファンは彼が生還したものとして扱う場合が多い。 SCP-3477 上述のハロルド・ホルト生存説をもとにしたSCP。 ホルトを名乗る人物が34人も登場しており、その誰もがサメ人間だったりガイコツだったりなど何らかの不可解な性質を得ている。 そして全員が全く同じ思考回路を持っており、全員が「不死の体を手に入れるため、表舞台から姿をくらまし肉体改造を受けた」と主張している。 この他にもウォルト・ディズニーをもとにしたSCP-2805や、この記事では触れられていないアメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンのSCP-2776も報告されている。 ディヴァイン(遊戯王5D s) まず、「崖から落ちる」パターンで生存。 再登場のタイミングがちょうど、自分を倒した《地縛神 Aslla piscu》を操るカーリー渚が倒された直後だったことから、Aslla piscuの生け贄になっていたという説がある(*24)。 十六夜アキを洗脳し不動遊星に襲い掛かるが、アキのデュエル相手であるミスティ・ローラの弟トビーを殺したのは自分だとカミングアウト(*25)したことでミスティの怒りを買い、《地縛神 Ccarayhua》に捕食された。 日本版での 彼の出番はここで終了。 捕食こそされたが彼自身の死亡や消滅の描写はなく、ミスティが倒れた時点で彼も復活したのでは?という説もある。 (根拠として、ルドガー・ゴドウィンが倒された時点で、地縛神 Uruの生け贄にされていたラリー・ドーソン達は復活していた) その後、日本版では彼について言及されることは一切ないのだが、打ち切りに終わった海外版では彼がイリアステルの歴史介入を阻止していたという設定が追加されている。 ちなみにDSのゲームソフトでもアニメ通り地縛霊に食われるがその後ひっそりと復活している。 同じ作品にクラッシュタウン編に登場する幼い姉弟の父親も高いところから奈落に落ちアニメでは生死不明であるが、ゲーム版では生存が確認されている。 伽羅(嘘喰い) 作中、暴力面で最強の一角として君臨し続けた元立会人。 因縁のあるキョンホ・ジョンリョが今まで全てのターゲットを殺してきた事、伽羅がそのターゲットになった後に出番がなくなった事、タワー編での貘の微睡の中で白骨死体の伽羅が「俺は今忙しい」と登場するなど一時期不安視する声もあったが当然のように生存。 プロトポロス編にてお互い毒を飲んだ上で解毒剤を奪い合う形でジョンリョと最終決戦。 勝負には勝ったものの傷は深く、そのまま死亡した。 ……のだが、読者からは「どうせ伽羅の事だから生きてるだろ」と当然のように思われ、作者もその事を分かっていたためか、次話扉絵で死亡表記が成される、伽羅の死を悟った貘が愕然とするなど明確に死亡したものと扱われている。 しかし細かい伏線やどんでん返しで驚愕させるシーンが多かった本作ゆえにそれでも死を疑う読者が絶えなかった事で、色々な人物が彼の死体を訪れる際に伽羅の死体が腐敗していく過程を克明に描写。 これについては「本当に死んだからな!」という作者から読者へのメッセージとも言われた。 しかし、元々嘘喰いという作品が死んでそうな描写があっても生き残ってる事が多かったのもあって、上記の描写があってすら「あの死体は偽物でやっぱり生きてるんじゃないの?」と生存説が出る事も多い。 完結までの以降のストーリーにおいては一貫して死亡扱いとなっている為、まず間違いなくあの死体は本物と思われる。まぁそれでもやっぱり生きてたよとかやるのも嘘喰いなんだけども。 西城KAZUYA(K2) 前作「スーパードクターK」「ドクターK」の主人公であるが、高校生の時に遭遇した原子発電所の事故により放射能に侵された影響もあり末期癌となっていた。 「ドクターK」では明確なシーンは書かれていないが、「K2」第2話で明確に死亡が明かされ、その後の話で彼の墓も登場していることから死亡したのは確実。 時系列的には最新の状態で頬は痩せこけ、立つこともままならない状態だったのでこれで生きてたら逆に怖い。 …しかし元々が伝説的な人物であった事から事情をよく知らない人間からは「生きている」と思われがち。 またKの一族は非常にKAZUYAのそっくりさんが多く、それもあちこちにいるのでそれを見て「生きている」と思った者もいるのかもしれない。 というかKAZUYAの妹・KEIも初登場時、明らかに体格も風貌も性別まで異なるのにその服装のためにKAZUYAと誤認されてたので、あの世界のKAZUYAそっくりさん認定は割と緩いのかもしれない コミックス28巻に登場したキャラによると「死亡説」の他にも「廃業説」「海外に移住」「どこかの山奥で医者を続けている」と様々な生存説が医者の間で広まっているという。 読者は死んだと認識しているのに、作中世界では生存を信じている人がいるという、数ある生存説の中でも稀有な事例であろう。 とはいえ彼の人となりを多少なりと知っている人物たちは「生きていて欲しかった」と思いながらも既に死んだことは受け入れている。 なお「廃業」はKAZUYA本人が何故か高校の保健医になってたりする他、KAZUYAに似た獣医(*26)が登場した事が「海外」はロシアや中国にKの一族がいることが「山奥」はK2の主人公の神代一人の事が噂の発生源だろうか。 そもそもヤクザに冷凍庫に長時間閉じ込められて元気だったり、50万人もの死者を出した核爆発から運良く生き延びたり(*27)、頭に銃弾を食らってもちょっと記憶喪失になっただけで完全に元に戻ったりと殺しても死ななさそうなのも生存説に拍車を掛けている。 後に公式に生存が確認されたキャラクター ネタバレ注意 シャーロック・ホームズ(シャーロック・ホームズシリーズ) 「実は生きてました」パターンの代表格。 「最後の事件」でモリアーティ教授と共に滝つぼに落ちて死んだと思われていたが、後に復活して再登場した。 とはいえ「最後の事件」発表時点では著者のコナン・ドイル氏もホームズを死なせたつもりでおり、 根強いファンや出版社の要望に応えて「空き家の冒険」で実際に復活させるまでは本当に死んでいた。 なお「最後の事件」と「空き家の冒険」の間に発表された「バスカヴィル家の犬」にもホームズは登場しているが、 時系列的には「最後の事件」の前であり、ドイル氏も「新探偵出すよりホームズ出した方が楽」程度の認識だったとされる。 赤井秀一(名探偵コナン) 単行本59巻で、作中ではっきり「死亡した」と言われたが、読者の間では生存説が根強く唱えられていた。 そして……(詳しくは項目へ) ムウ・ラ・フラガ(機動戦士ガンダムSEED) 乗機が陽電子砲を受けて爆発四散し、死を象徴するかのようにヘルメットが宇宙空間を漂っていたのに(*28)、 総集編ではなぜかそのヘルメットのカットが削除されたため、物議をかもした。 そして続編『SEED DESTINY』で本当に生きていた事になった。 なおリマスター版では明確にヘルメットが消されたため、こちらもひと騒ぎすることになった。 グラハム・エーカー(劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-) 「実は生きてました」パターン。 乗機がELSに取り込まれかけた状態で刹那の道を切り開くべく特攻を行い未来への道先案内人になったため、劇中描写を見る限りは死んだようにしか見えなかった。 のだが、「グラハムは死んだのか」という質問に監督が「あれで生きていたら、気持ち悪い」と言い出したのが発端で、 「気持ち悪ければ、生きている」→「グラハムは気持ち悪いヤツ」→「グラハムは生きている!!」 という冷静に考えたらおかしいが無駄に説得力のある三段論法により、半分ネタ扱いではあるが生存説が囁かれていた。 そして劇場版から8年後にまさかの続編発表と共に現れたのは、本当に生きていたどころか、肉体的には1回死んだけどなんやかんやで復活を遂げたグラハム、通称メタルハムであった。 まあ、さすがに賛否は分かれているのだが、賛成側には「やっぱりな」「グラハムならこれくらいして当然」「気持ち悪い」とそんなに驚かれなかった。 コーラとは別の意味でどうやったら死ぬのコイツ ガエリオ・ボードウィン(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ) 「実は生きてました」パターン。 親友と思っていたマクギリス・ファリドに嵌められ、奮闘虚しくも敗れ去り戦死してしまう。 しかしこの時の描写が自身の駆るガンダム・キマリスにグリムゲルデの剣が突き刺されるというものであり、ガエリオの姿は画面に映し出されていなかった。 これまで作中で死亡してきたキャラクターの大半が最期にははっきりと死亡したことが分かるように顔出ししていたこと、 よく見るとグリムゲルデの剣が突き刺さっている部分はコクピットブロックを微妙に逸らしていたこと。 この二つが相まって視聴者の間ではガエリオの生存説が非常に根強かった。 事実、2ndシーズンでOPに謎の仮面の男が映し出された際には「誰リオ・某ドウィン」「ガリガリ仮面」「俺の名は。」等といった渾名が付けられる有り様だったりする。 そして運命の第43話。かつて自分、そして大切な部下や仲間を嵌めたかつての友・マクギリスに相対し、正体を明かし、全ギャラルホルンに対して討伐を宣言する雄姿は紛れもなく主人公とも呼べる輝きだった。 そこからはガエリオの大舞台、無念の戦死を遂げた部下アイン・ダルトンの力を借りてアリアンロッドの懐刀として戦場を駆けていき、 因縁のある鉄華団、そして全ての元凶マクギリスを討ち取り、ガエリオなりのケジメをつけた。 ジョーカー(烈火の炎) 「ブラックホールに吸い込まれる」パターン。 虫の息の門都に止めを刺そうとして一瞬の隙をつかれて腹を貫かれるも、「死ぬ時は自分で決める」と自らの魔導具でブラックホールを作り出して門都もろとも飲み込まれて登場人物達の知らないところで消滅。 ファンからは死んだものとして扱われていたが、次回作である『MAR』に登場するナナシが「ブラックホールに飲み込まれたことでメルヘヴンに流れ着いたジョーカーではないか」という噂がファンの間で囁かれるようになった。 その後、「設定画で門都に刺された場所と同じところに大きな傷があるのが確認できる」、「バッボが『ギンタと同じ匂いがする』と言う」、 「一人だけギンタが喋る現実世界の用語を理解する」、「中の人が同じ」と、状況証拠が次々に見つかる。 後に作者がTwitterで「ナナシはギンタと同様に現実世界から来た人間である」と明言し、ファンの間では同一人物説がほぼ確定的となった。 ラムザ・ベオルブ(FINAL FANTASY TACTICS) 「爆発の中に巻き込まれる」パターン。 脱出不可能らしい異世界に閉じ込められてラスボスを倒した後爆発に巻き込まれ、EDでも他の登場人物(一名のみ)が見た幻と受け取れるような描写だったため、 主人公パーティー全滅エンド(例外:ゲスト出演)なのか、そうではないのかと長年(リアルタイムで17年)物議をかもしていたが(*29)、 『LORD of VERMILION3』におけるゲスト出演にあたって明確に生存していることと後日談が明らかになった。 妹とチョコボで駆け抜けるムービーもあるとは言え、その直前に人の居ない状況で戦友の側を通った(*30)のに声の一つもかけないことがこの説に拍車をかけた。 ちなみにシナリオライターは「死んだと思われたのが不満だった」とかで、事実としては生存説が疑われていたがライターからすると死亡説だった…という少しややこしいパターン。 その一方で当時あまりに死亡説が上がった事から、死亡説を支持していたファンのために「あの時ラムザ達が本当に敗北していたら?」というifをFF14において「リターン・トゥ・イヴァリース」として描いたりもしている。 ギース・ハワード(餓狼伝説シリーズ) 「崖から落ちる」パターン(彼の場合はビルから)。 第一作目でビルから落ちて死亡が確認されたという解説まで入ったのに続編でしれっと復活。 その後、リアルバウト餓狼伝説で「さらばギース」と銘打たれてやっぱりビルから落ちて今度こそ死んだのだが、 その後の作品でも「悪夢」という形で当然のように隠しキャラとして出たり、パラレルのKOFシリーズでは普通に生きてたりしてて何がなんだか(*31)。 ちなみに鉄拳7やスマブラSPでもビルから落ちることをネタにされている。 ルガール・バーンシュタイン(KOFシリーズ) 趣味:復活 シリーズ一作目のKOF'94で自爆したかと思いきや、翌年のKOF'95で復活し、そこで本当に死んだ事になっているのだが、 その後もKOF'98やCVSといったお祭り作品の度にしれっと復活している(そして自爆する)ので「ルガールの事だし本編でもどこかで生きてるんじゃないか」と半ばネタにされていた。 あくまでもネタにされているだけだったのだが、KOFXVにて平行世界に干渉する能力を持つラスボスの手によって歴代の死亡キャラが一斉に復活する事態が発生。 ……身も蓋もないことを言うと歴代死亡キャラをお祭り作品以外でもプレイアブルキャラへと昇格させるための強引な措置なのだが、ルガールもその中に混じってしれっと復活している。 草薙京、八神庵(KOFシリーズ) 「爆発に巻き込まれる」パターン。 KOF'97のラストで一騎打ちを行ってそのままフェードアウトor共にオロチを封印してフェードアウトしており、開発側も当初は生存を明確にせずにKOF'98はお祭り作品とした上に ノベライズ版KOF'98に至っては京と庵が行方不明になったまま1年経過し、事実上の死亡扱いという展開になっている。パロディ編ではしれっと帰ってきてたけどな。 その後、KOF'99にて京はネスツに捕まっており、庵はそれを追っていたという形で生存と経緯が説明された。 とは言え、なぜ庵だけ捕まらなかったのかは謎だったのだがその20年後の2019年になって、「庵は'97三種の神器EDの直後に異世界転移していた」という驚愕の経緯が判明した。 せがた三四郎(せがた三四郎) 「爆発に巻き込まれる」パターン。 ドリームキャスト発売を守るためにミサイルの軌道を変え宇宙で爆発、行方不明となったが、 ミサイル爆発の瞬間に何かが飛び出しているように見えたことから生存説が囁かれていた(*32)。 スタッフの意図したものではなかったようだが、2015年に『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』の客演にて事実上生存が描かれた。 デッドライオン(仮面ライダーストロンガー) ブラックサタンの幹部怪人。 第26話にて、ストロンガーとブラックサタン首領との決戦、さらにデルザー軍団の登場という慌ただしい展開の中でいつの間にかフェードアウト。 その後漫画『仮面ライダーSPIRITS』で再登場した際には「ストロンガー」本編の扱いが嘘のような見せ場をもらっている。 詳細は当該項目を参照。 ラ・バルバ・デ(仮面ライダークウガ) 「崖から落ちる」パターン。 物語の重要なキーパーソンであり、ラスボスであるン・ダグバ・ゼバを除けば最後まで生き残ったグロンギ。 背後から一条刑事に多数の神経断裂弾を打ち込まれ海中に没したが、この弾はグロンギの体に食い込んで爆発することで初めて効果が出る(詳細はこちら)。 一条は倒したことを確信していたが、画面を見る限りこの神経断裂弾は全て貫通している。死体も発見されないので生存説も根強かった。 このとき一条に「お前とはまた会いたいものだ」と言い残しているため、「(没になった)劇場版で再登場する予定だったのでは?」という考察もある。 TVシリーズのその後を描いた『小説 仮面ライダークウガ』では生存が確認されている。 呉島貴虎/仮面ライダー斬月(仮面ライダー鎧武) 「崖から落ちる」パターン。 第28話で崖に転落するも29話で傷こそ負っていたが生存確認。 第36話で相手を圧倒するも隙を突かれて海へと落下して行方不明になり、38話で幻覚として現れたと思ったら46話にてかろうじて生きていたことが判明し、生存が判明。 所謂「崖から落ちる」パターンを二度も経験し、更に共に生還するという類稀なる強運の持ち主。 ストレイト・クーガー(スクライド) 「すべてを悟ったように目を閉じそのままフェードアウト」パターン。「世界三大兄貴」の一人ご存じ兄貴。 速さを信条としていたのはアルターの無理な精製を受け、その体は永く持たないことに気付いていたからだった。 24話でラスボスである無常矜持に敗北しカズマや水守の前から姿を消した兄貴は、最終話26話で生きていたことが判明する。 このときカズマと劉鳳の戦いを遠くから見守り満足気に目を瞑る兄貴が本編での最後の姿となる。 当時から人気が高く「兄貴は昼寝しただけでまだ生きてる」「このような最期だからこそ兄貴はカッコいい」などその生死はファンの議論の種となった。 後に本編後が書かれた小説『スクライド・アフター』において名前こそ伏せられながらも登場。アニメ版最終回時点では生きていたとされた。 ルルーシュ・ランペルージ(コードギアス 反逆のルルーシュ) 作品終了直後からファンの間でルルーシュは実は生きているのではないかと考察されていたが(特に小説版の記述)、 続編映画『コードギアス 復活のルルーシュ』公開で生存が判明した。 厳密にいうと、「復活のルルーシュ」はTVシリーズからの続きではなく、それを再構成した結果、 内容に大分相違が出ている(恐らく)パラレル扱いの劇場版三部作から繋がるエピソードなので、TVシリーズと直接的なつながりがあるというわけではない。 ただし映画公開に当たってティザーサイトが開設され、監督の谷口悟朗と脚本を手掛ける大河内一楼のコメントが公開され、 「『復活のルルーシュ』の主人公はルルーシュです。別世界の人物だったり偽物ということにはしません。「R2」の続編ととらえていただいて大丈夫です」とはっきり述べていることから、生存はほぼ確定と思われる。 少なくとも「映画だとC.C.と仲良くやってたけどTVシリーズだと死んだままなんだよね…」ということはなさそうである。 アルバート・ウェスカー(バイオハザードシリーズ) 「実は生きてました」パターン。 第1作で復活させたタイラントに刺殺されるor自爆装置を操作中にキメラに惨殺されるものの、直前に投与したウィルスの効果で超人化して復活。 と言うのも当初は本当に死んでいた人物だったのだが、ストーリー展開に対する誤解から生存説が提唱されており、 後にシリーズ展開が大規模化する中で設定変更が行われ復活した、という経緯を持つ(こちらも参照)。 その後『5』ではラスボスとして登場し、さらなる怪物化を経てとどめを刺されることに。 派生作品で主役級の扱いを受けるなど人気が高く、上記の経緯もあることから、またも生存しているのでは?という説が囁かれることもあったが、 こちらはプロデューサーにより死亡が明言されて決着した。 「追記・修正……お前……生きていたのか!?」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ 明智吾郎 -- 名無しさん (2020-06-29 15 10 35) 生存説をネタにした作品だと「アーカムそして星の世界へ」が秀逸な出来だった -- 名無しさん (2020-06-29 17 00 05) ハンソロも生存説があったな(あっけなさすぎる死に方のせいか)。 -- 名無しさん (2020-07-31 05 52 43) 麒麟がくるでも生存説を意識したラストになっていたな。「生きているかもしれないという噂」「人混みの向こうで光秀らしき人物を見かけるが、見失ってしまう」みたいな感じで -- 名無しさん (2021-02-12 14 47 33) 弘法大師空海はまだ生きていて毎日食事が運ばれているそうだが、生存説とはちょっと違うか -- 名無しさん (2021-04-16 19 59 22) 信長はちょっと前にやってたなんかの番組で「本能寺の近くのお寺の人が混乱の中で信長の遺体を持って行った」みたいな話をやってた -- 名無しさん (2021-07-18 21 19 38) 奥州藤原氏は北海道のアイヌとも交易を行っていたらしいから、もしも義経が生きていた場合鎌倉幕府の権力が届かない北海道に逃げようとするのは有り得ない話ではない -- 名無しさん (2021-07-29 18 38 16) 前にTwitterで「ワンピースのエースって生存説でてたよね?」って話があってビックリした。あんなに堂々と死が描写されてる上におだっちも「本編ではエースは生き返りません」って言ってたのに。頂上戦争から -- 名無しさん (2021-08-12 20 42 59) ミス。頂上戦争からもう10年も経ったのに未だに現実見れてない奴らがいるんだなと思った。 -- 名無しさん (2021-08-12 20 43 43) 遊戯王5D'sのディヴァインおじさんとか。崖から落ちるパターンで生存、時縛神に食われて退場したけど、その時縛神が倒されたことでラリーたちみたいに復活している可能性あり、そして海外版では本当に生きていた -- 名無しさん (2021-08-12 21 19 28) 他のメンツの多くは殺した相手が支配者の座に付いてるから、「隠れて表に出なかった」が成立するけど、信長は数日で明智が滅ぼされて、そのまま出ていけば支配者の座を取り戻せた。表に出なかった理由が難しいから、生存説を立てづらい。 -- 名無しさん (2021-08-18 22 18 48) グラハム三段論法ほんと草なんだ -- 名無しさん (2021-08-19 07 17 43) ある意味生存説が事実だと認定されたのが足利茶々丸(現実)? 以前は1493年自殺とされていたが最近はもう5年だけ生きていたことになってきている。 -- 名無しさん (2021-08-24 23 11 39) なお北条早雲の歴史漫画では生存説が反映され茶々丸が1493年に偽装自殺をするシーンがある。 -- 名無しさん (2021-08-25 00 15 58) アラモサウルス(恐竜) 実は隕石衝突を生き延び第三期までいたのではないか?という説がある(まぁせいぜい何十万年レベルなので誤差扱いされてあまり賛成はなされていない) -- 名無しさん (2021-08-26 21 57 38) 南空ナオミは第二部冒頭のヨツバ幹部の死の後にでも「○月✕日、◇◇山にて女性の遺体発見、遺留品から遺体は南空ナオミとされる」というページでも入れておけばよかったのでは -- 名無しさん (2021-08-27 00 52 13) ビーストウォーズのメタルスダイノボットも生存説あるよね。ランページの不死身のスパークを持っている事と、玩具展開で彼らしき人物も出てきてる。 -- 名無しさん (2021-08-27 07 53 57) かつてのミュージシャンだった尾崎豊氏とhide氏と坂井泉水氏(元ZARD)にも生存説があるのだろうか? -- こち亀大好き (2021-12-17 14 16 47) 嘘喰いの伽羅さんは読者が疑ってたから死体の腐敗から白骨化まで克明にしてたね -- 名無しさん (2021-12-17 17 45 30) コメント欄が長くなったので、コメント欄をログ化したいと考えています。 -- 名無しさん (2022-02-08 13 55 02) あくまで「非公式であることを前提とした二次創作、生存if」としてだけど、「本編での決着のシーンでは爆炎に呑まれ千切れた片腕のみが残された描写がなされた(倒された敵は瞬間移動や、最終決戦では因縁の弟弟子と決着を付けるため異空間への出入り口を作り出す能力を持っていた)」「弟弟子にトドメを刺される直前、一連の凶行を引き起こすきっかけとなった弟弟子への嫉妬が弟弟子の言葉を聞きようやく消えたような穏やかな表情を見せていた」ことから「世界のどこかで片腕を喪った姿でひっそり贖罪の旅を続けている」といった生存説が界隈で流行った登場人物もいたりするなあ -- 名無しさん (2022-02-09 18 30 25) コメント欄をログ化仕様にしました -- (名無しさん) 2022-02-28 08 00 27 ポケモンXYのフラダリってどうなんでしょうか?トップクラスの破綻思想とは言え後悔している描写があって、そもそもあの世界ゲーチスすら生きてるので思想故に葬られるのは無いと信じたいです……ファンからするとカロスはAZの例がある以上あんな崩落事故起こしてても可能性が捨てきれない、あとマイチェンがまだなので早く真相が知りたいです -- (名無しさん) 2022-03-01 17 31 18 FF7のツォンは2000年代前半のファンサイトでは死亡扱いされながらもシーンを切り替えたりしたらいなくなってる点が生存説扱いされ、ルーファウスも別のキャラを見間違えたというレベルでの生存説とも言えない説があった(作中の人物から死亡扱いされてたがルーファスと誤植されてた)。ちなみに両者とも続編で生存確定 -- (名無しさん) 2022-06-08 09 19 01 生存説の原因の一つは地域の有力者(村長さんレベル)のハク付けだろうね。 酒の席かなんかで適当に言ったことが信じ込まれて、本人も嘘だと言えないまま代替わりして色々こじつけられてるようなケースもあると思う。 -- (名無しさん) 2022-09-27 17 30 17 イエス・キリストの生存説は他と若干毛色が違って、他はファンの「生きてて欲しい」って願いが根底にあるけど、イエスの場合、十字架(原罪)を背負っての死と復活がキリストたる証明なので、生存説はファン(信者)じゃなくてむしろアンチが喜ぶという……初出がイスラムなのはつまりそういうことだろう。 -- (名無しさん) 2022-11-07 21 17 10 金カムの鶴見は最終単行本の加筆で生存確定と言って良い扱いになったな。個人的には菊田の予言と齟齬するし不明のままで良かったが -- (名無しさん) 2022-12-07 01 31 40 ストレイト・クーガーはまあジャンプ漫画よろしく続編展開になったから実は生きてたにしたんだろうというのは分かる -- (名無しさん) 2023-06-12 12 02 52 生存説を提唱するのはいいけど日本へ連れてくるなYO!と突っ込みたい。 -- (名無しさん) 2023-06-15 23 47 38 ワンピースのカイドウとビッグマムもマグマくらいであいつらがくたばるか?って生存説あってウケる. -- (名無しさん) 2023-07-05 13 21 39 名前 コメント すべてのコメントを見る
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レイブリーデン(レイ・ブリーデン) オーストリア大公の系譜に登場する人物。 関連: フランツフェルディナント(2) (フランツ・フェルディナント、夫)
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【装飾品】へ ブレイブリング 戦盗僧魔 Lv15〜 防 0 強化 0 攻補+1 [買値]4000[売値]? [入手]防具屋